“オープンな”Androidの一番人気Cyanogenが、ビジネスでも大きくなりつつある。最近Qualcommとのパートナーシップを発表した同社がこのほど、さまざまな投資家たちから成るラウンドで8000万ドルの資金を調達した。コミュニティが育てるモバイルOSから始まった企業にしては、相当大きな額だ。
投資家たちの顔ぶれは、Premji Invest、Twitter Ventures、Qualcomm Incorporated、Telefónica Ventures、Smartfren Telecom、Index Ventures、そしてAccess Industriesだ。新資金は“優れた人材を確保して同社のオープンOSプラットホームの開発を加速化する”ために使われる。
同社は現在、二つのプラットホーム、CyanogenとオープンソースのCyanogenModを提供している。もともとは初期のAndroidの代替系として人気を博したが、その後フォーンメーカーのOne Plusが同社の299ドルのスマートフォンに採用してから企業の採用が増加した。まぎれもなくオープンなOSなので、ユーザは自由な変更やカスタム化が可能で、その点が本家のAndroidと一線を画している。
今回の8000万ドルが社員の増加と、同社の“オープンOSプラットホーム”のアップデートにあることが示唆的だ。通信系の技術者は慢性的に不足しているから、8000万あれば大手通信企業から引き抜きも楽にできる、とは行かないだろう。善戦もむなしくMozilla(FirefoxOS)の二の舞いにならないことを、祈りたい。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)