正直に言って、今年のCESを取材するにあたって、Dellのことはほとんど考えたことがなかった。でも、今だにPC一筋の同社は、この大会で、おもしろいものをいくつか紹介していた。まずソフトウェア方面では、モバイルとの接続がこれからのDellのコンピューターには無料でバンドルされる。
そのアプリケーションは、モバイルの通知をBluetoothでデスクトップに届ける。機能としてはWindowsのCortanaやmacOSのNotification Centerに似ているが、デスクトップ上で個々のアカウントにサインインしていなくてもよい。また、アプリはDellの承認を必要としない。要するに自分のスマートフォンに来る通知を、PCの画面でも見られるのだ。
要件は、PCがDellの新しいコンピューターであることと、Bluetoothが届く距離にスマートフォンがあることだ。本誌TechCrunchのブースでデモを見せてもらったが、たしかに、画面の右上隅に小さな通知ボックスが表示される。ただしCESの会場は電波状態がおそろしく悪いので、Bluetoothが使えず、ケーブルを使った。
通知に応えてスマートフォンと対話するには、画面のダイアログボックスやスマートフォンの画面のイメージをクリックする。ささやかな機能だが、なかなか楽しい。PCにタッチスクリーンがあれば、その大きな画面上でモバイルのゲームを遊べる。
Dellの社員は、かかってきた電話を受ける、Instagramの通知に対応する、Uberを呼ぶ、などいろんな使い方を見せてくれた。とくに印象的なのは、スマートフォンがAndroidでもiOSでもどっちでもよいことだ(両方のモバイルアプリが提供されている)。
この機能が使えるようになるのは、1月27日からだ。
〔参考記事〕