製品の提供方法により、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)企業と呼ばれることが多い最新型のソフトウェア企業にとって、今年は慌ただしい年となっている。力強いスタートを切ったものの、世界的なパンデミックに直面して急速な価値の低下に見舞われたが、ソフトウェアは消費不況による打撃を受けないカテゴリであることがはっきりしてからは元の状態に回復している。
実際、SaaSやその他のクラウド企業は、価値が上昇して株価が上がり、2020年に企業価値の高値を更新している。このような泡のようなにわか景気は、より大きなグローバルエコノミーの新たな部分にソフトウェアを取り入れようとする大きな努力を一層活気づける。
つまるところ、公開SaaS企業がこれまでにない高い価値になるということは、スタートアップ自身は元々それより価値があるため、「世界を飲み込むソフトウェア」を単なるキャッチフレーズから現実のものにしたいと考えている若い企業にさらに多くの資本がつぎ込まれることを意味する。
TechCrunchでは、今年のSaaS市場について徹底的に調べようと、9月14日~18日に開催されるDisruptに有名な投資家の面々をお招きしている。Canaan PartnersのMaha Ibrahim(マハ・イブラヒム)氏、Andreessen HorowitzのDavid Ulevitch(デビッド・ウルヴィッチ)氏、Bessemer Venture PartnersのMary D’Onofrio(マリー・ドノフリオ)氏から変化する世界について詳しい説明が聞けるはずだ(お気づきの方もおられると思うが、ドノフリオ氏は SaaSの専門家としてExtra Crunchに定期的に登場している)。
COVID-19時代の成長の加速が2020年の資本調達にとってどれくらい重要なのか、このような新しい世界で投資家たちを最も引き付ける指標は何か、SaaSが導入されつつある新しい分野で期待できるものは何かなどについてぜひ聞きたい。参加する投資家の中には危険を感じている人がいるかもしれないし、SaaS市場はいくらか過大評価されすぎているかもしれない。
SaaSは、スタートアップの大半にとって事実上、ビジネスモデルのようになっている。SaaS自体では企業相手の新規参入者が中心となり、利用できるベンチャーキャピタルの大きな取り分を得つつある。この理由やこれが様々な成長段階にあるスタートアップにどのように影響しているのか掘り下げるつもりだ。
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(翻訳:Dragonfly)