ちょっと変わったスマートフォンに興味がある人は、ぜひIndiegogoのキャンペーンをチェックしておくべきだろう。スマートフォンにE-inkによるセカンドスクリーンを搭載するYota Deviceが、アメリカデビューのためのクラウドファンディングを開始したのだ。OSはAndroidで、この2画面スマートフォンの名前はYotaPhone 2という。
YotaPhone 2についてはTechCrunchでも何度も取り上げている。本誌記者のDarrell Etheringtonは「本物の驚きを感じさせてくれるデバイス」と称している。省電力のE-inkをセカンドディスプレイとして搭載することで、スマートフォンにおける「読む」という行為に革命をもたらすデバイスだとの評価だ。
YotaPhone 2に搭載されているディスプレイは2つで、ひとつはふつうの5インチAMOLEDディスプレイだ。異色なのは背面に搭載された4.7インチのE-inkディスプレイだ。E-inkの側もタッチスクリーンとして動作する。カラー画面に表示した内容を、常にオンにして利用できるリアスクリーン側に転送する機能も備えている。おしゃれなコンテンツがあれば装飾として表示しておけるし、もちろん何度もチェックするための情報表示としても有用だ。今夏には、Android 5.0となるLollipopにも対応する予定であるとのこと。
YotaPhone 2のアメリカデビューもまた、今年の夏を予定している。以前からいわれていた通り、まずはIndiegogoにてプレオーダーを受け付けることとなった。早期割引価格が500ドル(出荷時期は8月)でのスタートとなっている。目標調達額は5万ドル(訳注:訳出時、既に目標額の131%を調達済)で、集めた資金はアメリカ国内で販売するのに必要な認証作業のために用いるのだとのことだ。
通信キャリアからのOEM販売が望めないようなケースでは、クラウドファンディングによるプロダクトリリースは有用な試みであると言えるだろう。YotaPhoneがナンバーワンの人気を集めるようなことはあり得ないだろうが、しかしニッチに訴えかける魅力はもったデバイスであるとは思う。E-inkディスプレイの搭載を非常に便利だと感じるユーザー層は確かに存在するはずだ。
予定されているLollipop対応に伴い、YotaはYotaFitness、YotaRemote、YotaNotes、あるいはYotaSportsといった機能を実装し、さらにYotaHub、YotaCover、およびYotaEnergyといったサービスを提供することのなっているそうだ。また、Facebook、Twitter、Instagramなどのウィジェットも搭載予定で、さらにYotaPhone 2の機能を活かそうとする、BookMate、StayTunes、Psy(x) Audio、MusixMatch、Everypost、およびInstantなどのパートナーとの話もいろいろと進んでいるらしい。
[原文へ]
(翻訳:Maeda, H)