FacebookがVRシューティングゲーム「Onward」の開発企業を買収

2019年の後期から2020年の初期にかけてゲーム制作会社を相次いで買収してきたFacebookもこのところは、VRコンテンツの充実整備に関してややペースを落としていた。

しかし今日(米国時間4/30)は、ソーシャルメディアの巨人がその流れを断ち切り、人気の高いVR一人称シューティングゲームOnwardの開発者Downpour Interactiveの買収を発表した。このタイトルは同社のRiftとQuestプラットホームと、ValveのSteamストアで手に入るが、ここ数年における仮想現実コンテンツのトップセラーだ。

Facebookによると、今後もこのタイトルはFacebook以外のVRハードウェアでもサポートされ続ける。

一人称シューティングゲームはFacebookが最近自社製を作っていただけに、この買収は興味深い。ちなみにその自社製VRタイトルMedal of Honorは、Apex Legendsの開発者Respawn Entertainmentとパートナーして巨額を注ぎ込んだ作品だが、この前の12月にリリースされ、批評家たちからあまり高い評価はもらえなかった。

今回のDownpourの買収につき、Facebookはその条件等を公表していないが、チーム全体がOculus Studiosに加わる、と言っている。FacebookのAR/VRコンテンツ担当副社長Mike Verdu氏は、買収に関する詳しいブログ記事で、Onwardは「マルチプレイヤーの傑作」と言っている。

関連記事: Facebook buys VR studio behind Beat Saber(未訳)

(文:Lucas Matney、翻訳:Hiroshi Iwatani)
画像クレジット:

[原文へ]

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。