FBIが刺青追跡システムを開発中。プライバシー擁護団体が反発

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2014年に米国標準技術局(NIST)の画像部門はFBIの協力を得て、刺青認識技術を開発した。その初期作業の一環として、認識アルゴリズム開発のために、1万5000件の刺青画像のデータベースを構築した。

これは、共通性に基づいて個人を追跡しようという概念であり、それは、NISTによると、刺青が「ギャング、サブカルチャー、宗教、儀式的信仰、あるいは政治的イデオロギーとの関連を示唆すると共に、知性、メッセージ、意味、および動機を含んでいる」ためである。

why_tattoos_slide

これは、EFFが強く懸念している理由の一つであり、「表現の自由、宗教の自由、および結社の自由」に関わる影響を恐れているためだ。同団体のもう一つの主要な関心事は、どのように情報が収集されるかだ。現在集まっている画像は、「その多く、あるいは殆どが囚人から集められたものだ」とEFFは言っている。

NISTは画像10万件以上のデータベース構築を目指していることから、プログラムの対象範囲は急速に広がることが予想される。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。