Yahooが、Flickrの写真を、よりまともな形で埋め込み可能にした。ぼくは今、3年前の記事を読み返しているわけではない。
3年前なんて、意地悪な言い方のようだが、でもぼくはFlickrの埋め込みは、すばらしいアイデアだと思うのだ。今ではインターネットを利用する人の誰も彼もが、必ずどこかでFlickrのコンテンツを利用している。なかでも、あの偉大な、Creative Commonsライセンスの画像は広く利用されている。そしてこれからは、同サイトの画像を見ている人たち全員のネットワーク効果を利用して、さらに人気を拡大できるのだ。
埋め込みを提供すると、起源サイト/サービスへのトラフィックが増えることは、数年前からどのメジャーなサービスも経験している。Twitterはツイートの埋め込みを発表し、次いでInstagramやFacebookも発表した。Vineは立ち上げの2か月後に埋め込みを導入し、最近のモバイルアプリ/サービスはそのほとんどが埋め込みを提供している。適切な場所にそのサイトのストリームの一部を埋め込むことは、そのサイトそのものへユーザを誘うよりも、ずっとスマートだ。
Flickrから埋め込みできるのは、一般公開で共有されている写真だけで、プライベートはだめだが、それはまあ当然だろう。どの写真にもタイトルとFlickrのユーザ名が付くが、これも当然の礼儀だ。プロの写真家も一般公開/一般共有で写真をポストするときは報酬を期待しないが、しかしそれでも、クレジットなしで利用してよい、と思う人はいない。利用する側も、クレジットを明記することが、作者へのせめてもの‘報酬’だ。というわけで、Flickrの埋め込み写真にクレジットが付くのは、良いことである。
画像の下に大きくFlickrのロゴがあるのは、なんだか気になる。そのほかの多くのサービスのように埋め込みコンテンツを併置するのではなく、Flickrの埋め込み画像はわざわざIFRAMEに入れられている。それもまた、ロゴと並んで、画像をくっきりと独立させ、注目度を高める工夫なんだろう。
でも、ロゴは透明にした方がいいと思うね。あるいは、マウスオーバーしたときだけ表示されるとか。ささいな問題のようだけど、写真によってはロゴの存在が致命的な欠陥になることもある。
セット(写真集)からの写真を埋め込むと、そのセットの写真をすべて見ることができる。しかもそれらの写真は、縮小されずに原寸で表示される。下の、ウサギさんの写真をクリックしてみよう。
画像クレジット: Thomas Quine
後記: Flickrの埋め込み機能は前からあり、今回のはそれのアップデートである。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))