Flipkart(フリップカート)はインド時間1月18日、顧客が国内の多数の店舗で利用できるSuperCoin Pay(スーパーコイン・ペイ)をローンチした。同時にこのWalmart(ウォルマート)が所有する電子商取引の巨人は、世界第2位のインターネット市場でのユーザーベースを獲得し維持するために特典プログラムを強化した。
バンガロールを本拠地とする同社は、インド全土に広がるTimesPoints(タイムズポイント)、Peter England(ピーター・イングランド)、Cafe Coffee Day(カフェ・コーヒー・デイ)、Flying Machine(フライング・マシン)を含む5000以上の小売店と提携し、その顧客に対して「より大きな価値と選択肢」を与える、SuperCoin Rewardsという名の、Flipkart特典プログラム上での支払いに利用可能な仕組みを発表した。Flipkartの顧客は、その電子商取引プラットフォーム上で買い物をすると、SuperCoinを獲得することができる。
Flipkartによれば店舗で買い物をする際に、顧客はSuperCoinを使って請求額の全額を支払うことが可能になるという。そして従来の特典プログラムは、顧客を自身のプラットフォームに囲い込み、特典ポイントを自由に使うことを難しくしていたため、集客に苦労していたのだと指摘している。
同社の小売パートナーはファッション、食料品、食品 / 飲料、旅行、健康、ウェルネスなど、幅広いカテゴリーで事業を展開している。これらの小売パートナーはQRコードを提供し、Flipkartの顧客が特典ポイント(SuperCoin)を使って簡単に支払いができるようにする。
この動きは、インドの巨大な電子商取引企業たちが、国内の実店舗やデジタル店舗と積極的に提携していることに起因している。Amazon(アマゾン)も最近では、たとえばUrban Company(アーバン・カンパニー)、Domino’s(ドミノ)、BigBazaar(ビッグバザール)、More(モア)、Oyo Rooms(オヨ・ルームズ)、Licious(リシウス)、BookMyShow(ブックマイショウ)、Swiggy(スイギー)、RedBus(レッドバス)などで買い物をした際に、Amazon Payの顧客が利用できるクーポンや割引を提供するといった、提供の幅を広げている。
「オンラインショッピングとオフラインショッピングの境界線はますます曖昧になってきています。私たちの狙いは、どこで買い物をするにしても、消費者のショッピング体験をより実りあるものにすることです」と声明で語るのは、Flipkartの「成長と収益」担当副社長のPrakash Sikaria(プラカシュ・シカリア)氏だ。
「SuperCoinプログラムに参加することで、当社のパートナーは、真に統合された特典プログラムを通じて、Flipkartの3億人の顧客基盤の恩恵を享受することができるのです」と同氏は付け加えている。
Flipkartによれば、プラットフォーム上で、これまでに顧客が獲得したSuperCoinは10億以上だという。
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画像クレジット:Manish Singh / TechCrunch
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(翻訳:sako)