オースチンを拠点とする新しい家具のスタートアップFloorFoundの創業者であるChris Richter(クリス・リヒター)氏によると、今後5年間で消費者は4000万から5000万点の家具を捨て、大量ごみを出すという。
中古品の廃棄物を減らし、小売業者に別の選択肢を提供するために、FloorFoundを立ち上げた。同社は、オンライン小売業者向けに家具の返品や再販を管理するための企業だ。これまでのところFloyd Home、Inside Weather、Outerそして家具レンタルのFeatherがFloorFoundのサービスを利用している。
「開業したのは4月1日だが、今ではとても大きなパイプラインがある。私たちはそれらの項目に対して検査をできるプラットフォーム層を持ってる」とリヒター氏はいう。
リヒター氏は、消費者が環境への影響を減らすためには、中古品を購入することから始めるのが簡単だと語り、さらにほとんどのブランドがバーチャルとリアルのショールームに中古品と新品を取り入れ始めるだろうと予想している。「どのブランドも、新品と再販品を混在させて販売するでしょう私たちは、小売業者を自社の返品在庫で再販ビジネスに参入させようとしている」とリヒター氏はいう。彼は自分の主張を証明するために、ThredUpと提携して古着を販売している(Retail Dive記事)REIやThe Gapのような企業を指摘している。
返品ビジネスを補完し、オンラインセラーが地元のベンダーとよりシームレスに連携する方法を提供するために、同社はPilot Freight ServicesやMetropolitan Warehouse and Delivery、J.B. Hunt Transportといった運送企業とロジスティクス面でパートナーシップを結んでいる。
共同創業者のRyan Matthews(ライアン・マシューズ)氏は、オースチンのハイエンド小売企業Kendra Scottの技術部長だった。リヒター氏と彼は、大きな品物の返品に対してもっと良いカスタマーサービスの需要があることと、家具業界で持続可能性の拡大機運が高まっていることを、商機に結びつけようとした。
サプライチェーン管理のための技術革新に特化したベンチャーファンドであるSchematic Venturesからのプレシード投資を呼び込むのに十分魅力的な提案だった。
「巨大化し過ぎたeコマースで消費者体験が悪化し、数十億ドル(数百億円)規模のカテゴリーをオフラインのままにしている。特大サイズの商品は、ハイパーフラグメンテーションされたマイクロキャリアネットワークの調整、複雑な物理的処理、そしてブランドに合わせた電子商取引チャネルへの再投入が必要となる」とSchematic VenturesのゼネラルパートナーであるJulian Counihan(ジュリアン・クーニハン)氏は述べている。FloorFoundは、この課題に特化したチームを編成して取り組んでいる。クリス・リヒター氏、ライアン・マシューズ氏、Shannon Hardt(シャノン・ハート)の3人は、サプライチェーン、配送、eコマース、エンタープライズソフトウェアの分野で活躍している。FloorFoundは、残りのオフラインカテゴリーをオンラインに移行させる最後のひと押しとなるだろう。
カテゴリー:EnviroTech
タグ:FloorFound
画像クレジット:Ljupco / Getty Images
[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)