ForgePoint Capitalがサイバーセキュリティー系スタートアップ向けに500億円の新ファンドを設立

ForgePoint Capitalは、4億5000万ドル(約500億円)のファンドを新たに設定したことを発表した。サイバーセキュリティーおよびセキュリティーの早期ステージスタートアップに特化したファンドしては最大だと同社は説明する。

新ファンドは同社にとって2番目で名前もそのまま「Fund II」。早期ステージのスタートアップだけでなく、成長に集中している会社にも投資する。増え続けるサイバーセキュリティー分野のスタートアップに早くから資金を投じ、次のCrowdstrikeやCloudflareを見つけることを目的としている。2社とも昨年数十億ドルの評価額で上場して大規模なイグジットを実現している。今投資することで、将来の人材不足を見越して、優れた人材を確保しようという目論見だ。サイバーセキュリティー要員は2022年には180万人に達すると予測されている。

同ファンドはすでにいくつかの早期ステージスタートアップに投資しており、Cysiv、Huntress Labs、Secure Code Warriorなどの名前が上げられる。「世界の繁栄と国家の安全は、デジタル世界を守ろうという決意にかかっていると我々は信じている」とForgePointの共同創業者でマネージングディレクター、そしてファンドの責任者を務めるAlberto Yépez(アルベルト・イペス)氏は語った。

ほとんどの意思決定は、業界のリーダーと投資専門家60人からなる同社のサイバーセキュリティー諮問委員会の意見に従っている。委員会メンバーのうち女性はわずか11%だ。これまで にForgePointは、Qualys、AlienVault、Appthorityといった、大きなイグジットに成功した企業に投資している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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