テクノロジー企業によるトップ人材の採用を支援するバンコクのスタートアップGetLinksが、シードラウンドで50万ドルを調達した。
500 StartupsとCyberAgent Venturesが出資したGetLinksは、仕事のキュレーションプラットフォームに移行する前は「仕事のTinder」スタイルの会社として始まった。候補者と企業、両方の空き状況が精査され、GetLinksのプラットフォーム上で承認されるという意味だ。GetLinksは、候補者が採用されるとヘッドハンターのようにその給料の一部を受け取り、それがより質の高い候補者と仕事を双方に提供するインセンティブに繋がる。
今日(米国時間3月6日)の資金調達は、GetLinksの共同創業者でCEOであるフランス人のDjoann Falにとって彼の財産の目覚ましい変化を意味する。当初Rocket Internetで働くためにアジアに訪れたFalは、昨年の2月、資金が底を付いたため家族や友人、その他多くの人にお願いしクラウドファンディングで彼のスタートアップのための資金を集めた。そして今、この会社はJFDI Asia(シンガポール)と500 Startups(アメリカ)のアクセラレータープログラムの卒業に伴い、東南アジアで最も有名なシード期の投資家のうち2社から資金を調達した。
GetLinksは、オフラインイベントへの注力のおかげで、LinkedInなどと違う方法でユーザーベースの構築を行っている。GetLinksのミートアップイベントは何千人もの参加者を魅了し、FalがTechCrunchに語ったところによると、同社のブランド構築を助け、サービスの認知度を上げ、会社員や求職者を呼び込むことに繋がっている。
同社はタイでイベントを行ない、3月12日には初めてベトナムでのイベントを控えている。今回の投資で得た資金は、ベトナムでの存在感を上げるために使われ、またマーケティングやイベントを通してシンガポールへの進出にも使われる。Falは、同社がより多くの国への拡大を視野に入れ、シリーズAラウンドについて投資家と話し始めたと語った。
イスラエルとアメリカのスタートアップWooは、トップ人材が消極的に職を探すのを支援するため今年すでに235万ドルを資金調達した。そしてGetLinksは、LinkedInのようなプロフェッショナルソーシャルネットワークがネットワーキングに使われるFacebookほどのリーチをもっていない東南アジアで、同じゴールに向け動いている。Wooは5000人の候補者だけに限定している。これはアメリカであればうまくいくかもしれないが、スタートアップがどんどん出現している東南アジアに求人サイトはなく、GetLinksは多少アクセスされやすくなる必要がある。
Falは、現在GetLinksの雇用主パートナーにはGoogle、Uber、Line、そしてRocket InternetのLazadaがいると語った。
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(翻訳:Shiina Kana)