昨年Twitterはソーシャルデータ企業Gnipを買収した。Gnipは、全ての企業にとって必要不可欠なツールとなった。データ、特にソーシャルデータはプロダクトのローンチ時期の決定や新しいマーケティングキャンペーンを実施を決めるのに必要なものだからだ。
これまで、企業は過去30日分のツイートのレポートを簡単に手に入れることができた。今日からGnipを通し、Twitterの全アーカイブという財宝に瞬時にアクセスできるよう変更した。9年分の全ツイートだ。
私は、Gnipのプロダクトマネージャーを務めるAdam Tornesと話をすることができた。彼は、 全アーカイブの検索APIは当初からカスタマーの要望が最も多かった機能だと話した。Gnipは、Facebook、Tumblrや他のソーシャルネットワークのデータも提供しているが、Twitterのデータが最も貴重なものだ。
Tornesは過去データを取得するには、これまで数日かかっていたが、今日のローンチでその問題を解決し、検索APIは瞬時にデータにアクセスできるようになったと説明した。Twitterがコンシューマーに検索機能から全アーカイブへのアクセスを可能にしたことで、Gnipはデータパートナーに対し彼らの索引機能とテクノロジーを最大限活かすことができるようになったとTornesは言う。
これは、選挙を控えた候補者にとって大きな助けとなるだろう。彼らは、2008年、2012年の選挙キャンペーンを見返し、市民の気持ちを汲み取り、忘れていたようなキャンペーンのコツや何をしてはいけないかを思い出したりすることができるだろう。
Gnipの中で私が気に入っているアプリケーションの一つは、米国議会図書館と協力し、ツイートを未来に保存するものだ。もう一つのお気に入りは、データを元に予測モデルを生成するアプリだ。未来の可能性やトレンドの予測が立てられることは魅力的だ。どんな業種のどのような規模の企業であろうと、過去のマイルストーンのツイートを一つ一つまで見ることができるようになることで、ユーザーすら知らなかったニーズを埋めるプロダクトを届けることができるようになるだろう。それはそれで少し恐ろしくもある。
データは大きなビジネスだ。Twitterはそれを豊富に持っている。彼らがGnipを買収したのは完璧な戦略だった。当時Gnipのチームは「より早く、深い」ツイートへのアクセスを可能にすると約束していた。今日、カスタマーとのその約束を果たしたのだ。
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