おいしい食べ物が好きで、料理はしてみたいが目玉焼きを作ったりスパゲッティーを茹でる以上の知識も経験もないという私のような人間にとってGobbleはぴったりかもしれない。
Gobbleはレシピと食材の宅配サービスという点ではBlue ApronやPlatedと似ている。しかしGobbleのファウンダー、Ooshma Gargによれば大きな違いがあるのだという。
Gargのチームが届ける「食材ボックス」の食材は他のサービスにない丁寧な下ごしらえが施されている。野菜やきれいに洗われ、適切にカットされている。肉も予めマリネされていて、ユーザーは鍋さえあればわずか10分でディナーを作れる(下の組写真でそのもようがわかると思う)。
スタートアップといってもGobbleは数年前から活動を続けている。Y Combinator出身で、Greylock他の有力ベンチャーファンドからの支援も受けている。これまでに食材の通販や 食事の定期宅配などいくつかのビジネスモデルをピボットしてきた。
Gargによれば、現在のビジネスモデルは「私の料理に対する気後れとわが社のチーフ・シェフのThomas Ricciの能力の結合から生まれた」のだという。彼女はこの「できるだけ料理をせずに料理する」というモデルについて、ケーキづくりにおける ケーキミックスの歴史を例にして説明する。初期のケーキミックスはすでにすべてが混ぜられており、型に流して焼けばいいだけだった。しかし消費者は水、油、卵を自分で混ぜる方式を好んだ。楽をしたいという欲求と手作りで料理をしたという満足感の最適のバランスを探す必要があるというわけだ。
Gargによれば、野菜や肉などの食材は「地域の長年の生産者から直接仕入れている」という。1ヶ月のベータテストを経て、Gobbleはカリフォルニアとネバダで営業を開始した。近くワシントン州、オレゴン州にも拡張する計画だという。1食1人が11.95ドルから。ベジタリアン向けのメニューも用意されている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)