Google、2015年Q1は売上173億ドルEPS 6.57ドルで予測に届かず

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今日(米国時間4/23)Googleは2015年第1四半期の決算を報告した。売上は173億ドル、1株当たり利益(EPS)は6.57ドルだった。GAAP純利益は36億ドル。1年前の同期は、売上154.2億ドル、1株当たり利益6.27ドルだった。

ウォール街の予測は売上175億ドル1株当たり利益6.61ドルだった。しかしウォール街はこの未達にこだわっていないようだ。株価は時間外取引で2%近く上昇した。おそらくGoogleがコストを抑制し始めたためだろう。資本支出は1年前の36億ドルから今期の29.2億ドルへと減少した。

現在同社の現金保有高は654.36億ドル。

Googleは、同社の売上が為替変動とドル高の影響で11億ドル減少したと主張する。「Googleの第1四半期売上は173億ドル、12%アップだった。しかし外貨の逆風がなければ対前年比17%増という好調だった」とGoogle CFOのPatric Pichetteが声明で語った。「今後も好調なモバイル広告ビジネスとブランド広告主との良好な関係が続くと考えている」。

生の数字以外に、Googleウォッチャーが同社のビジネスを判断するのに使う指標がいくつかある。有償クリック数はGoogle自身とパートナーおよびAdSenseメンバーのサイトで配信された広告がクリックされた総数で、1年前の同期より13%多かったが、直近の四半期からは1%下がった。決算報告前、アナリストらは有償クリック数を15%程度増えると予想していた。

クリック単価は2014年Q1から7%下がり、トラフィック獲得コスト ― Googleがパートナーと売上を分割する ― は24.32億ドルで前期よりわずかに増えた。

最近Googleの研究開発費は、同社が既存市場の破壊と新規市場への参入、および月ロケット打ち上げへの取組みを強化するとともに急増している。Googleの研究開発費は2014年全体で98億ドルに上り、昨年の71億ドルから増加している。Googleは第1四半期の研究開発費をまだ公表していないか、今日の決算会見の前に発表する可能性が高い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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