今年の春頃、GoogleはWindows XP用のChromeのサポートを2015年中は継続して提供すると発表した。2015年末が近づいてきていて、Googleの本日Windows XPのChromeサポートの終了も近いと伝える発表を掲載した。2016年4月以降、XPでChromeを使用しているユーザーは(この時点で、XPでChromeを使用している言い訳はもうないはずだが)アップデートやセキュリティー対策が得られなくなる。
XPのサポートを終了することは驚くことではない。Googleは本日新たに、Windows VistaとMac OS X 10.6、10.7、10.8に関しても「MicrosoftとAppleがこれらのプラットフォームに積極的なサポートを実施していないため」Chromeのサポートも終了すると伝えた。
GoogleのエンジニアリングのディレクターであるMarc Pawligerは声明の中で「これらの古いプラットフォームは、重要なセキュリティーアップデートが施されておらず、ウイルスやマルウェアに感染する確率が高い」と指摘する。
GoogleやMicrosoftはこれまで古いプラットフォームでも、便利に使える以上の長い期間サポートを提供してきた。そのようなプラットフォームがウイルスやマルウェアの感染媒体になることが多いからだ。さらに、セキュリティー対策が施されていないバージョンのChromeやInternet Explorerを使うほど危険は増す。
良いニュースはNet Market Shareによると、Windows XPの世界のマーケットシェアは10%を下回る程度になったことだ。あまり定着しなかったVistaは現在2%以下にまで下がった。OS Xのユーザーはコンピューターを比較的早く更新するため、Appleの旧OSバージョンのサポートを打ち切ったとしてもユーザーに大きな影響を与えることはないだろう。
2013年にはもうGoogleはWindows XPのChromeのサポートを2015年4月に終了すると伝えていた。その日程を過ぎてもサポートは継続したが、今回Googleは本気でChromeのアップデートを打ち止めにし、やっかいなXPユーザーを追い払いたいようだ。
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