CAPTCHAの終りは近い ― それを悲しむ人はごくわずかだろう。Googleが今日(米国時間12/3)発表したサービスによって、やっとのことで読める単語や家屋番号をタイプすることによって人間であることを証明する、あの見慣れた入力フォームは、ワンクリックによって置き換えられる ― 少なくとも、GoogleのreCAPTCHAサービスを使っているサイトでは。
同社が提供を開始した新しいAPIは、あの歪んだテキストを、”I’m not a robot” と書かれたボックスをチェックするだけの新しい体験で置き換える。
現時点で、ウェブサイトは旧方式を使い続けることも、新しいAPIに移行することもできる。おそらくユーザーにとって、その移行は十分早くはないだろうが、開発中の殆どのサイトは早々に切り換える可能性が高い。
ではなぜGoogleはこの変更を進めているのか? つまるところ旧式のCAPTCHAによるロボットの追放は、あまり効果がなかった。今日のテクノロジーを使うと、ロボットたちはCAPTCHAを99.8%の精度で解くことができる。
それでは殆んど役に立たない ― 一つの例外を除いて。reCAPTCHAは、CAPTCHAには使い道が2つあるというアイデアの元に生まれた、1) 人間であることの証明、2) 書籍スキャンの補助。以前のreCAPTCHAは、ユーザーに2つの単語を提示した。一つはわかっている単語、もう一つはOCRソフトウェアが認識に困っている単語だ。殆どの場合、後者に対してユーザーが何を入力しようと関係ないが、一定数のユーザーが同じ単語を入力すれば、それが正しい単語である可能性は高い。ここ数年、GoogleはreCAPTCHAをストリートビューの家屋番号の認識に使っている。
この新しい方式はまだスタートしたばかりなので、それがどんな影響を与えるかはまだ何とも言えないが、古い方式を目にするユーザーは、はるかに少なくなるに違いないので、Googleがテキスト化できる単語や数値も減るだろう。従来型のreCAPTCHAプロンプトは、Googleのアルゴリズムがあなたは人間であると自信を持って判断できない時にのみ現れる。
しかしこの新しいAPIは、CAPTCHA体験をずっと柔軟なものにする。例えば、今日のGoogleの発表によれば、近いうちにモバイルユーザーは、提示された図形に似た画像をクリックする画像分類パズルを見ることになるかもしれない。これは、同社が基本的なOCRよりずっと高い関心を持っていると思われる、コンピュータービジョンプロジェクトに役立てることができる。
新しいreCAPTCHAは、すでにSnapchat、WordPress、Humble Bundle等のサイトで運用されている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)