EX.COは同社初の買収を発表した。2015年創業のビデオ収益化スタートアップCedatoを買収する。
かつてPlaybuzzとして知られていたEX.COは、「Experience Company」の略語で、パブリッシャーや他の顧客にインターラクティブ要素やビジュアル要素(投票やプロダクトレコメンデーションなど)をコンテンツに加える簡単な方法を提供している。同社はパブリッシャー事業の売上高が2018年から2020年にかけて300%成長したと話す。
共同創業者でCEOのTom Pachys(トム・パチス)氏によると、同氏は2020年、人工知能が「我々が行うすべてのことを乗っ取る」と確信するようになった。
「我々は洗練された方法でビデオを作っている、つまりコアエンジンの一環として機械学習を使っている企業を探し始めました」とパチス氏は話した。「つまり、正しいコンテンツや正しい広告を選ぶ、正しい方法で(広告)オークションをどのように管理するかを知っている企業ということです」。
同氏はCedatoがこれらのことすべてをページロードタイムに影響を及ぼすことなくできるため、抜きん出た存在だったと述べた。この能力はGoogleのCore Web Vitals測定にとって、ますます重要になり、検索ランキングにとっても重要になるだろう。
「一般的に、効率と売上は常に歩み寄らなければならない関係です。しかしCedatoは、かなり驚くような方法でスピードを上げ、売上高を増やすことができます」とパチス氏は話した。
Cedatoのテクノロジーを加えることで、EX.COは顧客にビデオコンテンツの予想されるレコメンデーション、ビデオ広告のためのヘッダービディング、コネクテッドTVのための改善されたサポートといったものを提供できる。逆にEX.COはCedatoの既存客を引き続きサポートしながら追加のプロダクトも提供する。
「我々は何もなくしはしません。ソリューションを加えるだけです」とパチス氏は述べた。
買収の取引条件は明らかにされなかったが、Cedatoのチーム(ニューヨークとイスラエル拠点)はEX.COに加わる。
「当初からCedatoは、シンプルで顧客ファーストのアプローチで最も高度なビデオツールの開発にピンポイントでフォーカスしてきました」とCedatoの創業者でCEOのRon Dick(ロン・ディック)氏は声明で述べた。「EX.COは似たようなビジョン、パワフルなテクノロジー、そして忠実な顧客ベースを持っています。協業により我々は最先端のテクノロジーを世界中のパートナーに提供でき、引き続きマーケットの主なニーズをサポートするプロダクトイノベーションでリードします」。
パチス氏はEX.COがAI関連のさらなる買収を検討しており、次はコマース分野になりそうだと付け加えた。
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画像クレジット:Ex.co
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(文:Anthony Ha、翻訳:Nariko Mizoguchi)