Googleアシスタントにゲストモードが加わる、履歴を残さずスマートスピーカーなどを操作可能に

Google(グーグル)は米国時間10月7日、新たなプライバシー機能をいくつか発表した。改定されたSafety Center(セーフティ・センター)を米国で公開し、近く全世界にも提供する。また、ユーザーのアカウントが不正使用されそうだと予測したときの警告をもっと目立つものにする。

最も興味深い新機能は、Googleブランド・デバイス上のGoogleアシスタントに追加されたゲストモードだ。これはGoogle Chromecast(クロームキャスト)などをゲストに使わせるための機能ではないので間違えないように。

このゲストモードはむしろブラウザーのシークレットモードに近い。「Hey Google, turn on guest mode」などと話しかけてゲストモードをオンにすると、アシスタントはパーソナライズされた応答をしなくなり、やり取りはアカウントに保存されない。ユーザーがオフにするまでこのモードは続く。

通常、Googleアシスタントは対話内容をすべてアカウントに保存する。もちろん、手動で削除したり、3、18、36カ月後に自動消去させることや、音声録音を一切保存させないこともできる。

ゲストモードは、スマートスピーカーやスマートディスプレイに近々実装される。

データの削除といえば同社は同日、近々Googleマップのタイムラインで位置履歴データを編集できるようにすると発表した。

もう1つの注目は「Is my Google Account secure」(私のグーグルアカウントは安全?)といった問い合わせをすると、グーグルがユーザーのセキュリティーとプライバシーの設定を表示してくれる機能。いまやこの手の設定がどこにあるのかわからいところまで複雑化していることを思うと、これは大きな前進と言えるだろう。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google、Googleアシスタント、Google Home

画像クレジット:Google

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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