Google(グーグル)が同社のクラウド事業に関する財務データを最後に公表してからかなり時間がすぎた。しかし現地時間7月24日の決算会見でGoogle CEOのSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏は、同ビジネスユニットの年間予測売上が80億ドル(約8700億円)に達したことを発表した。2018年に発表したときは40億ドル(約4350億円)だった。ピチャイ氏は最近、元Oracle幹部のThomas Kurian(トーマス・クリアン)氏を Google Cloudの新しい責任者に指名した。
Googleは、クラウド戦争の舞台では落後者のように見られることも多いが、差を縮めつつあることは間違いない。「他のクラウド業者は、誰もGoogleなど使っていないと信じさせようとするだろうが、それは真実ではない」とクリアン氏は今年4月に私に話した。今度は具体的な数値でこの主張を裏付けることができる。
比較してみると、AWSは直近の四半期に年間予測売上300億ドルを超えており、Microsoft Azureは110億ドル前後と見られているが、正確な数字を知ることは難しい。
「Q2もGoogle Cloudにとって好調な四半期だった。年間予測売上は80億ドルを超え、著しい速さで成長を続けている」とピチャイ氏は語った。「顧客はさまざまな理由でGoogle Cloudを選んでいる。中でも信頼性と使用可能時間は決定的に重要だ。例えば、Lowe’s(ロウズ)のような小売業は、顧客やサプライチェーンの体験を変化させるために当社のクラウドを活用している」。
ピチャイ氏は、顧客は自分たちのやり方でクラウドに移行できる柔軟性を望んでいることにも触れた。これはGoogleの競合(中でもMicrosoft)たちが以前から集中して取り組んできた点だ。Anthosなどのプロダクトによって、Googleも追いつこうとしている。
さらにピチャイ氏はAIについて、この技術の使い道を大企業が検討し始めたタイミングで推進することがGoogleの役割であることを強調した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )