Googleドキュメントの文法チェック機能が英語に続いてスペイン語もサポート

スペイン語を書くことの多い人に朗報だ。米国時間6月23日にGoogle(グーグル)は、オンラインテキストエディターであるGoogleドキュメントのニューラルネットワークを使った文法チェック機能がスペイン語にも対応した。ただし英語の場合と同じく、この機能は目下G Suiteの利用者でないと使えない。G Suiteユーザーなら、今すぐ使うことができる。グーグルによると、この機能は今後一般ユーザーや教育機関にも提供される予定だ。

さらにグーグルは、ユーザーに代わってセンテンスを完成させるSmart Composeと自動スペルチェック機能のスペイン語版が2020年の終わり頃にGoogleドキュメントに追加されると発表した。。また、スペイン語の文法チェック機能は近くGmailにも搭載される。英語の文法チェック機能はGmailにすでに搭載されている。

グーグルが英語の文法チェックを導入したのは2019年2月のことで、Google Cloud Nextで発表されたのは2018年半ばのことだ(未訳記事)。Googleドキュメントには文法チェッカーが以前から搭載されていたが、新ツールではグーグルが翻訳サービスで培った機械学習の技術を利用している。ということは、グーグルは新しい言語をサポートするたびに新しいニューラルネットワークを訓練していることになる。

近い将来、他の言語もサポートして欲しいが、なにしろ現在、Googleドキュメントでサポートしているのは英語とスペイン語だけだ。

なおグーグルのツールは、ユーザーが書いている言語を自動的に認識するため、Googleドキュメントでは入力する言語を切り替える必要はない。

 

グーグルとMicrosoft(マイクロソフト)、Grammarlyが次世代型のスペルチェックと文法チェックを提供するようになり、数カ月前と比べてその競争が激しくなってきている。マイクロソフトとGrammarlyのまた違うアプローチをとっており、複数のアプリケーションで使えるエクステンション(拡張機能)を提供している。Microsoft Editorは一部のウェブアプリケーションでテキストフィールドをサポートしている。ただしMicrosoft Editorでは、Microsoft Wordが20以上の言語をサポートしているが、いずれも最先端のツールはしばらくの間、有料のユーザーだけが利用できるようになっている。それは、ニューラルネットワークはそれ自体だけでは動かないためだ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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