Googleは先ほど、Google Drive Realtime APIをリリースした。デベロッパーはこの新しいツールを利用してGoogleドライブと同様のリアルタイム共同作業のユーザー体験を自らのアプリに取り入れることができるようになる。
Googleによれば、このAPIはネットワーク・コミュニケーション、ストレージ、同期のコンフリクトの解決その他共同作業におけるさままざな問題を処理するので、デベロッパーはアプリ本来の機能の開発に専念できるという。Googleは共同作業コード・エディターのNeutron Drive、プロジェクト・スケジュール・ツールのGantter、ダイアグラム・ツールのdraw.ioという3種類のデベロッパー向け有力ツールと提携してAPIのテストと改良を行ったという。
このAPIの能力をデモするためにGoogleはルービックキューブ・ゲームを作った。またAPIの作動をテストできるDrive Realtime API Playgroundも用意されている。デベロッパーはRealtime APIを実際に利用する際にはこちらで登録する必要がある。
GoogleによればこのAPIはマップ、リスト、文字列、JSONValueなど一般的なデータ・オブジェクトの共同作業版を提供し、自動的に同期を行い、編集結果をオジェクトに格納する。またデベロッパーはカスタム・オブジェクトを追加することができる。
APIが共同作業相手の存在をモニタしているので、デベロッパーは共同作業者がログイン、ログアウトしたり、ドキュメントに変更を加えたりしたときに他のユーザーに対してその旨を通知するようにできる。
Google Driveと同様、Realtime APIもシステムの基盤として用いられているoperational transformation (OT)のおかげで編集結果は即座にローカルのドキュメントに反映される。そのため遅いネットワークに接続している場合でもローカルのアプリの反応は速いままだ。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)