Google ドライブ、TrelloやMiroと統合可能なコラボ重視のビデオ会議「Whereby」がシリーズAで13億円調達

Zoom(ズーム)、Microsoft(マイクロソフト)、Google(グーグル)の3社はパンデミックの際にバーチャルミーティングの分野でトップに躍り出たが、ノルウェーの勇敢なスタートアップには独自の構想があった。ビデオ会議のスタートアップWherebyは、ドイツのVCであるPoint Nine、SaaStrファンド、および20人以上のエンジェル投資家からシリーズAで1200万ドル(約13億円)を調達した。

同社のエンジェル投資家には、ProducthuntのCEOであるJosh Buckley(ジョッシュ・バックリー)氏、Hustle Fund(ハッスルファンド)のElizabeth Yin(エリザベス・イン)氏、Saastrの創業者であるJason M. Lemkin(ジェイソン・M・レムキン)氏などが含まれる。

Whereby社のCEOであるØyvind Reed(オイヴィンド・リード)氏は、声明の中で次のように述べた。「この1年で、多くの人が仕事の未来に疑問を持ちました。ビデオ会議は今後も、私たちの生活の大部分を占めることになるでしょう。これまで以上に、私たちがつながるために使用するツールは、効果的で楽しいミーティングを可能にし、フォーカス、コラボレーション、ウェルビーイングを提供するものでなければなりません」。

Wherebyのプラットフォームには3つの料金プラン(無料を含む)があり、他のビデオプラットフォームとは異なり、ユーザーはGoogle ドライブ、Trello、Miroなどのツールを直接ウェブ会議に埋め込むことができる。同社によると昨年、Wherebyのユーザー数は150カ国で450%増加したという。

共同創業者のIngrid Ødegaard(イングリッド・オーデガード)氏は2016年のOslo Innovation Weekで、Wherebyを筆者にコーヒーテーブルの上でデモしてくれた。私は同社がAppear.inから名前を変えた頃から存在していた自分のユーザーネームを瞬時に設定することができた。イングリッドはインタビューの中でこう語っていた。「より人間中心に、リモートでのコラボレーションに伴う人間の問題に焦点を当てようとしました。多くの人々が犯す大きな間違いのひとつは、オフィスでの行動をそのまま再現しようとすることですが、当社は、実際には根本的に異なる方法で仕事をする必要があると考えています。必要なときに簡単に会議に参加できるようにすることで、人々がそのような行動をとれるようにしたいと考えています。しかし、私たちの目標は、人々にもっと多くのミーティングをさせることではなく、むしろその逆です」。

このスタートアップの秘密兵器は、エンタープライズインテグレーションだ。昨年、英国の開業医とビデオ会議をしたとしたら、それはおそらくWherebyのビデオを使ったものだろう(実際、私もそうだった!)。その理由は、Wherebyが同社の最大のAPI顧客のひとつであるAccuRxと契約を結び、英国の国民保健サービス(National Health Service、NHS)がAccuRxのソフトウェアを使用しているからだ(WherebyはAccuRxのプラットフォームの一部としてビデオAPIを提供している)。

Point NineのパートナーであるChristoph Janz(クリストフ・ヤンツ)氏はこう述べている。「昨年はビデオ会議が大々的に導入されましたが、今はユーザーエクスペリエンスを次のレベルに引き上げることが重要であり、それを先導するのがWherebyです。スカンジナビアのスタートアップが、ハイテク巨人たちと肩を並べて活躍しているのは素晴らしいことです」。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:ビデオチャット 資金調達

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(文:Mike Butcher、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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