Google: Androidマルウェア漬け説に対し、iOSはこんなに後れてると反撃

AppleのTim Cookは、今月の初めに行われたWWDCで、“Androidはマルウェアだらけの市場を支配している”、と述べて Googleを辱めた。そのとき彼は、分裂状態のオープンオペレーティングシステムは“ さまざまま脆弱性の有毒なごった煮だ”、と書いているZDNet誌の記事を引用した。Googleは今朝のI/Oカンファレンスでこれに反撃し、AndroidとChromeを担当するSVP Sundar Pichaiが、Androidの進歩の軌跡を示すスライドを映写してこう言った: “そのほかのプラットホームが今やってること、ウィジェットやカスタムキーボードなどなどは、Androidには4〜5年前からある”。

Googleのファンボーイズとファンガールズたちは、熱狂した。


Pichaiは一言もAppleという言葉を口にしなかったが、もちろんiOS 8にウィジェットやカスタムキーボードが導入されるという最近の発表を指している。また一方でPichaiは守備にもまわり、AndroidではあらゆるセキュリティアップデートをGoogle Playで強制しているから、ハッカーたちが無防備な犠牲者にマルウェアをいきなり送り込むことはできない、と述べた。

これまで、モバイルをめぐるAppleとGoogleのファイトといえば、iOS=美 vs. Android=パワー、がその枠組みだった。でもこのところAppleはデベロッパに対する柔軟性を拡大しているし、一方Androidは、クロスプラットホームなデザイン言語“Material”でデザインを刷新しようとしている。しかしこの二大オペレーティングシステムは、両社近づけば近づくほど、戦いはダーティーになってくるようだ。“Androidはロボット用だ!”、“iOSは幼児用だ!”、などと。

そしてあの気の毒なWindows Phoneは、ぼくも誰かがからかってくれないかな、と願うのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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