Google Cloudがラスベガスにデータセンターをオープン

Google Cloud(グーグル・クラウド)は4月29日、ラスベガスのデータセンターリージョンの正式オープンを発表した。米国西部のリージョンは4カ所となり、ラスベガスは既存のデータセンター(カリフォルニア州ロサンゼルス、オレゴン州ダレス、最近オープンしたユタ州ソルトレイクシティ)を補完することになる。

Googleは現在、世界合計23地域でアプリケーションをホストするオプションを顧客に提供している。今回の新しいリージョンのオープンにより、米国のリージョンは7つとなる。

Googleのすべての新しいリージョンと同様に、ラスベガスでも3つのアベイラビリティーゾーンを提供し、開発者はほとんどのGoogle Cloudサービスにアクセスできる。ただしラスベガスではCloud FunctionsやCloud Runなどの比較的新しいサービスがまだ使用できない。Cloud HSMやSecret Managerなど、他のいくつかの機能もまだだ。

同社が最初にラスベガスへの拡張を発表したのは2019年7月だった。現在ラスベガスは不気味なほど静かだが、新しいリージョンを設ける理由は、企業に対し、顧客の近くに構える選択肢、低いレイテンシーでのアプリケーションへのアクセス、より広い地理的領域にワークロードを分散する機能を提供するためだ。

Googleは今年初め、年内にジャカルタ、ソウル、ワルシャワにリージョンをオープンすると発表した。これまでのところ、新型コロナウイルスの感染拡大が計画を減速させているようには見えない。

ラスベガスでのGoogleのローンチパートナーはAristocrat(アリストクラット)だ。Aristocratは、ギャンブル業界向けのデジタルプロダクトを提供している。

「クラウドテクノロジーは当社に2つの重要な成果をもたらす」とAristocratのCIOであるJames Alvarez(ジェームズ・アルバレス)氏は述べた。「第一に、ゲーム開発プラットフォームを安全かつ一貫して即座に有効または無効にする能力。第二に、需要に基づきインフラを拡張・縮小する能力。これら両方により、顧客とビジネスの要求を完全にサポートすべくテクノロジーを変更できる。ラスベガスリージョンでは、Google Cloudサービスをもっと積極的に利用して、ネットワークへのエントリポイントを持つ利点を活かしたい」

画像クレジット:Maximilian Müller / Getty Images

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。