GoPro、独自ドローンを来年リリースか―アクションカメラ搭載で1000ドル以下

Wall Street Journaによれば、アクションカメラのリーダー、GoProは独自のドローンを開発しているという。新製品はParrot Bebop、DJI Phantom、Inspire 1などに近いものになるようだ。価格は500ドルから1000ドル程度で、GoProのアクションカメラが搭載される。GoProを載せたドローンでホビイストやビデオ映像作家がすでに大量のビデオを撮影していることを考えれば、自然な展開といえるだろう。

ドローン市場への参入はGoPro製品の多様化を図る上でも効果的だろう。現在GoProはアクションカメラという単一製品に頼っており、いわばすべてのタマゴを一つのカゴに入れている状態だ。GoProは自社のカメラ向けの優秀なアクセサリも数多く販売しているものの、有力なライバルが続々とアクション・カメラ市場に現れている現状では、優位性を維持するために新しいことを仕掛けてる必要があった。エントリーモデルのHeroカメラは129.99ドルと低価格だ。アクションカメラ市場での人気をテコに比較的高額で今後の急成長が見込めるドローンという新分野に参入するのは理にかなっている。

Wall Street Journalの記事はGoProの独自ドローンのリリース時期を「来年後半」と予想している。2015年のクリスマス商戦に間に合うかどうか興味が持たれるところだ。GoProはコンシューマー向けドローン市場の2強、ParrotとDJIと差別化する特長を打ち出さなければならない。4K機能を含む次世代カメラ、高度な映像安定化メカニズム、進歩したコントロール・ソフトウェアなどが必要となるだろう。DJIを始め、ドローン・メーカー側でも付加価値でより高価な製品が販売できるよう、独自カメラの搭載を始めようとしている。

GoProはアクションカメラ市場において十分以上の実績を積んでいるだけでなく、価格面でも競争力をもつことになるかもしれない。カメラを搭載したDJI Inspire 1 の市販価格は2800ドルだ。もしGoProがそれに匹敵する能力のカメラ搭載ドローンを半額以下で提供できるなら一挙に大きなシェアを獲得できるかもしれない。

われわれはGoProにこの件に関するコメントを求めている。 なにか情報が得られればアップデートする。

Featured Image: Budi Nusyirwan/Flickr UNDER A CC BY-SA 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+