アイスホッケーのファンは、アメリカやカナダに限らず世界中にいると思う。そこに注目したのだろう。GoProはNHLおよびNHLPAと提携し、試合のライブ中継にGoPro映像を加えることとしたようだ。GoProにとって、メジャーなプロスポーツ団体と正式に提携するのはこれが初めてとなる。つい先日発表となったVislinkと共同で開発したLive Broadcast Solutionを用いることになるらしい。
GoProを使ったライブ中継は2015 NHL All-Star Weekendから開始される予定で、実際にプレイヤーにGoProを取り付けてプレイヤー視点のライブHD映像を見ることができる予定だ。GoProは2015年シーズンを通してHD映像を撮影していく予定で、レギュラーシーズンおよびプレイオフについても、これまでと違う視点からみたアイスホッケーを楽しめることとなりそうだ。
今回の話のみならず、スポーツ中継のシーンではこれまで以上に臨場感をもたらすカメラへのニーズが高まっている。ESPNはWinter X Gmaeにドローンを採用したいとアナウンスしているし、またGoPro Professional Broadcast SolutionもWinter X Gameでの可能性をテストしているところだ。スノーモビルのスピード&スタイル部門で優勝したColton MoorがGoProを装着していた。ちなみにNFLでは、しばらく前からワイヤ上を走るリモートコントロールカメラが利用されている。GoProはスノーボードやマウンテンバイク、スケートボードなどで利用される機会が増えており、そうした話題の技術を取り込むことで、NHLとしても若年層の興味を取り込むメリットがあるのだろう。
GoProとしても、より広いマーケットに自社プロダクトの魅力を訴える機会となる。NHLの「オフィシャルパートナー」となり、ブロードキャストやNHL.com、あるいはNHLの運営するソーシャルメディア上での露出を通じて、さまざまな場面にプロダクトの魅力をアピールする機会を得ることとなる。
GoProとしては、「メインストリーム」層への進出を狙って行きたいところだろう。今回のNHLに続いて、他のプロスポーツ組織への働きかけにつながっていくのかもしれない。
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(翻訳:Maeda, H)