Groupon、2012年Q4の売上は6.38億ドル。予想を下回り株価は20%ダウン

先ほどGrouponが第4四半期および通年の決算を発表した。四半期売上は6.388億ドル、経常損失は1290万ドル、1株当たり損益(EPS)は0.12ドルの損失で、EPSはアナリスト予測に届かなかった。予測は売上6.3841億ドル、EPSが0.03ドルの利益だった。

この数字は、前年同期と比べて売上が30%増、経常損失は微減(1500万ドルから1290万ドル)だった(このQ4のデータは、報告の約1ヵ月後に再度報告される必要がある。これは高額商品を多く売ったことにより通常より顧客からの返品が多く、Grouponの払い戻しが予定を上回ったためだ。

東海岸時間4:30pm現在、Groupon株は時間外取引で22.44%下落して4.64ドル。

決算報告リリースでは総取扱い高が強調され、前年比24%の15.2億ドルだった。

「今四半期の取扱高新記録は、利用者がGrouponを気に入っている明確な証だ」とCEO Andrew Masonがリリースで語った。「われわれは2013年も成長への投資を続ける。顧客の欲しいものを与える新しいチャンスがあるからだ」

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通年でGrouponの売上は23.3億ドル(35%増)、経常利益は9870万ドル(2011年は2.334億ドルの損失)だった。

この四半期は年末商戦のおかげで同社には明るい光も見えた。特にモバイルコマースは、地元店舗に対して日替り特典以上のものを提供する拡大計画の一環として同社が伸ばしたい分野だ。同社の発表によると、ブラックフライデーのモバイル取引は前年比140%増で、通常の金曜日午前の4倍だった。期間中モバイルでは、Groupon全体の40%以上の取引きが行われ、「Groupon Goods」取引の半分以上だった。決算リリースによると、1月中取引の40%近くがモバイルで完了しており、前年比44%増だった。

海外を見ると、Grouponの総取引高8.02億ドル(6.2%増)、売上2.63%ドル(15.9%減)だった。同社の海外ビジネスは、米国外の47ヵ国にわたり中でも英国が最大の市場だが、未だに同社の古いビジネスモデルである日替りクーポンが中心だ。この理由は、Grouponの成長が買収によるものであり、各国が独自のバックエンドシステムを持っているために、米国システムとの統合が困難であることが大きい。約1年遅れではあるが、一部のモバイルコマースサービスとの統合は計画に入っているようなので、BreadcrumbのPOSソリューションなどが海外で見られる日も遠くないだろう。

この収支発表は明日のGroupon取締役会に先立って行われた。

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(翻訳:Nob Takahashi)

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TechCrunch Japan

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