Gulüluを使ってゲーム感覚で水分を補給しよう!

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スマートセンサーの力とクラウドの魔法を使えば、子供の脱水症とはもうおさらばだ。少なくとも、Gulüluのチームの手にかかればそういう事のようだ。Gulüluは本日Kickstarterにおいて同社の最新のボトルの資金集めを開始するが、そのボトルには子供に一日を通してしっかり水分を補給させるためのハイテク装備が詰まっている。

The Gululu pets that live in the water bottles. Cute, no?

Gulüluの水筒にはペットが住んでます。かわいいでしょ?

そのアイディアとは、水分の補給をゲームに組み込んでしまおう、というものだ。水筒には小さなスクリーンが組み込まれており、セットされたセンサーにより、2本のボトルをそばで同時に振るとそれぞれの水筒に住んでいるペットが友達になり、お互い交流を始める。

ボトルには充電池が内蔵されており、電池を常に満タンにしておくためのワイヤレス充電ドックが付属する。同社によるとGulüluの電池は次の充電が必要になるまで4日間持続する。

Shaking two bottles next to each other makes the pets 'friends', enabling them to interact with each other.

2本のボトルを隣で振るととそれぞれの水筒に住んでいるペットが友達になり、お互い交流できるようになる。

ボトルには複数のセンサーが埋め込まれており、1日を通じて水の減少量を感知するだけでなく、実際に子供が水分補給をしているのか、それともいたずら心から水筒の水を学校の外の花壇にまいたのか判別しようとする。実際に水を飲んだ場合のみお楽しみがある、という点がポイントだ。水筒に住むデジタルペットは、水筒の持ち主がそれを意図されたように使った場合のみ最も元気に振る舞う。

Part of the theory behind Gululu is to integrate water drinking into everyday activities

Gulüluの基本コンセプトの1つは水分補給を毎日の活動に組み込んでしまうということだ。

私の直感では、Gulüluは実際には存在しない問題に対する大変高価な解決策だと思う。

親にとっては、子供にもっと水分を補給させるように仕向ける手段となることの他に、更なる利点がある。Gulüluはクラウドと同期して子供がどうしているかiOS及びAndroidアプリでモニターできるのだ。また、”おやすみモード”や”学校モード”を設定すると、その間ペットは寝て反応しないようになるので、子供の睡眠や学習の邪魔にならないようにすることが出来る。

Gulüluは試作品が完成しており、本日Kickstarterのキャンペーンを開始して、最後の生産過程に必要な資金の出資者を募る。Gulüluは先着特別価格を89ドルに設定し、その後は一定の99ドルに移行する。出荷は9月を予定し、小売店の棚に並ぶ頃には推奨小売価格129ドルで販売される。

面白い商品だし、実際、ボトルが大ヒットして、周りの子供たちみんながGulüluのボトルをお互い振り合って走り回る様子は容易に想像できる。ただ、実際そのようなことが起こるには、2つのことがピタリとはまる必要がある。まず、子供にしっかりと水分を補給させることがとても重要なことだと親が認識すること、そして129ドルの水筒を買うことがその問題を解決するのにベストな方法だと親が決断することだ。私の直感では、Gulüluは実際には存在しない問題に対する大変高価な解決策だと思う。まあ、実際どうなのかはそのうちわかるので、Kickstarterのキャンペーンがどのように転ぶか興味深く見守るとしよう。

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(翻訳:Tsubouchi)

投稿者:

TechCrunch Japan

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