本日(米国時間7月13日)WarnerMedia(ワーナーメディア)傘下のストリーミングサービスで5月にスタート(未訳記事)したHBO Maxは、映画 “The Batman”(ザ・バットマン/2021年公開予定)とタイアップしたテレビ番組シリーズの制作を発表した。
舞台はゴッサム市警察。制作チームには劇場版の共同脚本家・監督であるMatt Reeves(マット・リーヴス)氏に、”Boardwalk Empire”(ボードウォーク・エンパイア 欲望の街)を企画したTelence Winter(テレンス・ウィンター)氏らが加わる。
これはお馴染みの領域だ。ある町の警察署がさまざまな犯罪者に蹂躙される、といえばコミックの“Gotham Central”(ゴッサムセントラル/作:Ed Brubaker氏、Greg Rucka氏、絵:Michael Lark氏)にいちばんよく出てくる設定だが、最近の(不評の)Fox TV番組 “Gotham” (ゴッサム)の焦点でもある。
しかしHBO Maxの発表では、この作品は劇場映画の延長であり、「最終的にマルチプラットフォームで新しいバットマンの世界を展開する」ことを強調した。同社は、近日上映の映画 “Dune”(デューン)とタイアップした“Dune: The Sisterhood”(未訳記事)でも同じアプローチをとっている。
これはすばらしいチャンスであり、私が映画で作っている世界のビジョンを広げるだけでなく、TVシリーズの長編フォーマットでのみ可能な深淵さと詳細さも追求できる。そして、驚くべき才能をもつテレンス・ウィンター氏による犯罪と腐敗の世界を洞察力をもって描いた脚本を得られたことを夢のように感じている」とReeves氏が声明で語った。
作品が現在進行中の人種不平等への抗議の影響を何からのかたちで受けているかどうかも注目される。現実世界の政治問題をコミック原作のテレビ番組と結びつけるのはばかげている、と思えるかもしれないが、この抗議運動によって、映画やテレビがいかに警察を美化してきたかをハリウッドが見直す(未訳記事)ことにつながっている。たとえば、”Brookly Nine-Nine”(ブルックリンナインナイン)の脚本家や出演者は、「誰もが倫理的に問題ないと思える」番組にするよう考え直そうとしている、とAndy Samberg(アンディー・サムバーグ)氏が最近語った(未訳記事)。
画像クレジット:FOX Image Collection / Getty Images
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )