Hightailに進化したYouSendItが今度は視覚的ファイルでもコラボできるHightail Spacesへさらに進化

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2004年に創業したファイル共有サービスYouSendItは、その後さまざまな進化を遂げ、10歳を目前とした2013年に、もはや単純なファイル共有サービスではない、という趣旨から、名前をHightailに変えた。今でもサービスの核はファイルの共有だが、プロの人たちの利用が多くなっている。そのことに対応するため同社は、テキスト以外の視覚的なファイルを共有してコラボレーションできるサービスHightail Spacesを立ち上げ、今日(米国時間10/15)そのベータを脱した。 Hightail Spacesのプロダクトとしての位置づけは、PDFなど視覚的ファイルも扱えるGoogle Docs、メールの添付ファイルをやりとりしなくてもコラボレーションができるためのツール、というものだ。

というわけでHightail Spacesを使うとチームは、画像やPDFやプレゼンテーションなどのドキュメントを共有でき、それらにコメントや注釈を加えることができる。ビデオファイルもサポートしている。注釈の付け方はSoundCloudのコメントのやり方と似ていて、注釈がタイムライン上に現れる(下図右)。

現段階ではユーザがアップロードできるファイルのサイズや数に制限はない。

“スペース”が二つあれば十分、というユーザは無料プランを利用できる。プロプランは月額15ドルだ。

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Hightailのチームによると、主なねらいは、みんながメールを使うコラボレーションをやめることだ。と言えばDropboxやBoxなども同じねらいでコラボレーション機能を提供しているが、Hightailの主張では、それらはフィードバックやバージョン管理の機能が弱い。

対してGoogle Docsはコラボレーションの機能は優れているが、テキストデータのみで、視覚的ファイルはサポートしていない。

Hightail SpacesからDropboxを統合できるので、Dropboxのフォルダに新しいファイルがアップロードされたり既存ファイルのアップデートがあれば通知される。またGmailを使いながら、その添付ファイルのうち、Hightail Spacesで使うものを指定できる。今ではどんなサービスもSlackの統合なくしては不完全だから、Hightail SpacesもSlackのチャネルで共有できる。

そしてこのサービスにはダッシュボードがあるので、プロジェクトのオーナーなどは、コメントをモニタしたり、ドキュメントのダウンロードを追跡するなど、全体的なモニタリングと管理ができる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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