MR(複合現実)の本格的は幕開けはまだもう少し先かもしれないが、Microsoftのホログラフィック・コンピューター「HoloLens」を手に入れた開発者はさっそくMRでの開発を始めているようだ。本日ViRDは「ENGLISH BIRD」という英語の発音を練習する教育ゲームをリリースした。
ENGLISH BIRDのゲームを始めると、部屋の壁に空き、そこからカモメが出てくる。1分以内に、カモメが持っているプレートを正しい英語の発音で読み上げて高得点を競うという内容だ。(このゲームではどうやら英語の音声コマンドの発音を学べるようだ。)
カモメがふよふよ壁から出てきて、部屋中を飛び回っている様子はかわいらしい。けれど動画を見る限り、音声認識がうまくいっていないのか、相当正しい発音でないと得点にならないのかは分からないが、いまいちぎこちない印象だ。
このゲームが英語学習には実用的とは言えないかもしれない。ただ、今後音声入力とMRの技術が発展するだろう。その時、HoloLensのアプリで身の回りにある物の別の言語を覚えたり、学びたい外国語でMR上の要素と関わったりできるゲームであれば、なかなか身につかない語学学習も楽しく進められそうだ。
HoloLensは昨年末にプレオーダーを開始し、2017年1月中旬より順次提供している。HoloLens自体入手できるようになってから1ヶ月程度なので、MRが本格化するのはまだもう少し先だろう。価格も開発者向けが33万3800 円(税込)、法人向けが55万5800 円(税込)と安くない。けれどすでにMRに未来を見出し、開発を進める開発者は少なからずいるようだ。Twitter上で、HoloLensで開発を試行錯誤しているVoxelKei氏の作品なども見つけた。こちらは、現実世界と他の空間をつなげていて、空間をワープしているみたいに見える。
「空間に2つの穴を開けて別空間を串刺しにする」ができました。 #HoloLens #HoleLenz pic.twitter.com/BjlNqqctCi
— VoxelKei (@VoxelKei) 2017年2月12日
現時点で、Microsoftのアプリストアを確認したところ、HoloLens用のアプリは142個あった。今後どのようなアプリが出てくるのか、そのなかから私たちの生活に革新をもたらすものがあるのか、今からとても楽しみだ。