まだ正確な価格は不明だが(おそらく高価だろう)、BBCが紹介ビデオで適切に指摘したように、Jet Fusion 3D 4200は洗濯機のサイズしかない。しかしこのHPの3Dプリンターは産業用マシンだ。HDの発表によれば、「世界最初の製品生産現場対応の3Dプリンター・システム」だという。
この市場の有力ライバル、Stratasysや3D Systemsは「世界初」というところに異論があるかもしれないが、 HPの最新の3Dプリンター・シリーズは「プロトタイピングにはどうやら使える」以上の能力のコンパクトな産業用製造装置を求めている企業には魅力的だろう。
この分野の開発のカギは製品出力の精密度、スピード、それに装置の価格だ。HPによると、「このプラットフォームは毎秒3億4000万ボクセル〔おおむねピクセルを立体化した指標〕の能力があるため精密で高速な製造が可能」としている。
もちろん、さしあたりの注意点も加えておくべきだろう。4200はあくまで産業用装置だ。しかしHPではJet Fusionの3Dプリンティング能力は製品製造のプロセスを一変させる可能性があるとしている。
この3Dプリンターの出荷は今年中とされる。その後2017年にはエントリーモデルの3200シリーズが加わる。こちらは13万ドルからとなる予定だ。
〔日本版〕John Biggs記者がこの記事の直後にHP 3D 4200シリーズについて書き、製品を分析すると同時にHPエンタープライズの将来について肯定的に評価している。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)