Interactive Advertising Bureauにより、世界のさまざまな国を対象とした、モバイル端末によるビデオ閲覧状況についての調査が行われた。
「あたりまえ」と言えるのかもしれないが、1年前に比べてより多くの人がモバイル端末を利用してビデオを楽しむようになってきているようだ。アメリカでの回答者の50%、カナダ、ニュージーランド、および南アフリカにおける回答者の42%が、モバイル端末でビデオを閲覧する頻度が高まっていると回答している。
そうしたビデオ閲覧者も、ごく短い30秒程度のクリップを見ているわけではないようだ。回答者の36%が、5分以上の長さをもつビデオを毎日閲覧していると回答しているのだ(36%という率は半数にも見たない数字ではある。しかし「多くの人」と表現してよい割合であるように思える)。
とくに中国においては映画やテレビドラマなどもスマートフォンで閲覧する傾向が高まっているのだそうだ。なお、中国では37%、シンガポールでは35%のひとが、スマートフォンのビデオ閲覧が増えるに従って、以前よりテレビを見る時間が減ったと回答している。
閲覧するビデオを見つけるきっかけとしては、62%がYouTubeをあげていて、33%がソーシャルメディアからの情報であると回答している。情報を検索していてビデオを見始めたという人は20%で、広告経由で見ることになったと回答している人も14%存在している。
IAB Mobile Marketing Center of ExcellenceのシニアディレクターであるJoe Laszloが調査についてのプレスリリースで述べたところによると、「コンテクストに合致した適度な広告については、多くの視聴者がその存在を受け入れる傾向であるようです」とのことだ。
この調査は24ヵ国にて、それぞれ200名を対象として行われたものだ。より詳細な内容についてはこちらで見ることができるようになっている。
[原文へ]
(翻訳:Maeda, H)