IBM PCが35歳の誕生日を迎えた…大統領選に出馬できる年齢だ

ibm_pc_5150

ハッピーバースデー!、そこのおかしなおじさん、あなたのことですよ。あなたは35年前に、コンパクトなデザインと1565ドルという値札を身につけて、この世界にやってきた。当時は、IBMのいちばん安い“マイクロコンピューター”が9万ドルもした。それはコンピューターというより、乾燥機付き洗濯機に似ていた。

あなたが現れたとき、無関心な人もいた。IBMの社歴サイトには、同社の上級役員の一人が“誰が何のために家にコンピューターなんか置くんだよ?”と言った、とある。もう一人の役員は、“IBMにとって災いの元だ”、と言ったそうだ。

IBM 5150が初めてのホームコンピューターだったわけではない。Apple, Commodore, Atariなどの企業がすでに、初期の製品を出していた。それらを見た同社のシステムマネージャーWilliam C. Loweがプロトタイプを作り、そこからIBM PCが生まれた、と社歴は記している。

そのコンピューターは、“Chess”というコードネームで開発が進められた。そして、当時のIBMとしては異例にも、システムの主要部位を外部に求めた。中でも重要なのは、プロセッサーがIntelの4.77MHzの8088、そしてオペレーティングシステムはMicrosoftのQDOSだった。

1981年8月12日にニューヨークで行われた記者会見で、5150が披露された。記者たちはそれをすぐに、IBM PCと呼ぶようになった。その後の2年間で同機は、テクノロジーをホビイストからメインストリームへ移行させる動きの、主役を演じた。

それでは、ハッピーバースデー!、IBM PCさん。35歳になったら、アメリカの大統領に立候補できる。あなたなら、とっても役に立つリーダーになるだろうね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。