Indiegogoがこれからは、従来の一時的なクラウドファンディングの上を行く、恒久的にクラウドファンドされるビジネスを支える。今後数日かけて立ち上げる“Forever Funding”事業が、それだ。資金募集に締切日がなくて、限りなく資金供給を求めることができる。これによりIndiegogoはライバルのKickstarterとは差別化され、たとえば定期的にメンテナンス費用を要するプロジェクトや、完全な形の企業や団体が今後末永く支援を求めることができる。
この締め切りなしの資金募集の場合、Indiegogoの取り分はどれだけになるのか、それを今問い合わせている。下の表は、従来の締め切りありの資金募集Fixed Fundingと、締め切りありだけど、それまで集まった金はもらえるFlexible Fundingを比較している。
・Fixed Funding…締め切りまでに目標額に達しなかったら、一銭ももらえない。
・Flexible Funding…締め切りまでに目標額に達しなかったら、それまで集まった額をもらえる。
・Forever Funding…締切日なしで無限に資金募集をする。
これまではIndiegogoでもKickstarterでも、締切日までに目標額に達したらその額は資金としてもらえるが、その後の資金、たとえば製品改良資金、(映画等の)続編制作資金などなどは、自力で調達するか、または、新たにクラウドファンディングに申し込むしかない。今度からは、そういう永続的なプロジェクトやビジネスは、 Forever Fundingを利用できる。
アーチストを永続的に支える会員制のクラウドファンディングプラットホームPatreon…あなたもパトロンになろう!…が前からあるが、IndiegogoのFoever Fundingはこれとやや似ている。ただし締切日がないと、寄付者の寄付動機になるような、緊急性や、切羽詰まった感じはなくなる。
Forever Fundingがうまくいけば、Kickstarterも真似するだろう。そもそもこの、締切日のない募金モデルは、クラウドファンディングプラットホーム自身にとっても、便利な収益源になるはずなのだ。
Forever Fundingが早期でポシャらずに永続するためには、詐欺師対策がきわめて重要だ。この前なんか、ウェアラブルメーカーがここで100万ドルあまりをかっさらって行ったが、その製品は現代の科学では実現不可能なものだった。Forever Fundingが、永続的な資金源どころか、詐欺師たちの永続的なカモにならないためにも、コミュニティの保護を今まで以上に強化していただきたい。それはIndiegogo自身の命運をも握っている、重要課題だ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))