Infinity Ventures Summit 2013 Springのローンチパッド、優勝はクラウド会計ソフトのfreee


Infinity Ventures Summit(IVS)が現在、札幌で開催されている。このイベントのローンチパッドは各社のサービスやプロダクトのデモによってその良さを競うもので、このイベントの恒例の人気コンテンツになっている。今回は登壇した12サービスとその入賞者にについて紹介しておこう。

1位:freee
freeeは昨年開催されたTechCrunch Tokyoでデビューしたクラウドベースの会計ソフトだ。個人や中小企業向けにサービスを提供していて、銀行口座などと連携して簿記の知識がなくても半自動的に仕分けなどの作業ができるようになっている。請求書などの作成もできて、最終的には税務申告に必要な書類も自動的に作成できるのが大きな特徴だ。リリースして2カ月が経過しているとのことだが、すでに3400の事業者が利用し、10万を超える取引が登録されているのだという。

2位:CocoPPa
昨年スパイアとモーションビートが合併してスタートしたユナイテッドがリリースするiPhone向けアプリ、CocoPPaは全世界で利用されていて、750万ダウンロードを達成している。そのダウンロード数の半分は米国のAppStoreで占められているのだという。このアプリは画面に表示されるiPhoneアプリのアイコンをカスタマイズするためのものだ。一般にはiPhoneアプリのアイコン画像をカスタマイズすることはできないと思われているのだが、このアプリはSafariを使ってアプリのショートカットをホーム画面に置くことでそれを実現している。

このアイデアも面白いのだが、アイコンデイザンをユーザーが作成していて、きせかえのマーケットプレイスになっているのも興味深い。カスタマイズしたiPhone画面をInstagramやPinterestでユーザーが自慢して口コミで広がっているのも、このアプリを興味深いものにしている。

3位:tixee
KDDIの∞Laboの3期生で最優秀賞に輝いたtixeeはチケットの発券や入場管理をできるようにしたアプリだ。

4位:MoneyForward
個人向けの資産管理をクラウドで実現しているサービスで、すでに数万人のユーザーがいるのだという。

5位:ココナラTRAPRO
5位は同位で2つのサービスが入賞している。

ココナラは個人の知識や得意なことをやりとりするマーケットプレイスだ。たとえば、姓名判断をしてもらうだとか、プレゼント用のワインを選んでもらうといった専門知識が非対面でやりとりされる。

TRAPROは個人が社会問題を表面化させてシェアをするサービスだ。ユーザーが世の中にある社会問題の現場を実際に見に行くツアーを企画し、その収益によって問題解決を導くようなプラットフォームを目指している。

上位入賞者はこれらの6サービスだったが、これ以外にも下記のようなサービスが出場している。

  • Revolver:ブランドや有名人向けの画像共有型コミュニティプラットフォーム
  • U-NOTE:イベントの内容をまとめてくれるサービス
  • チケットキャンプ:チケットの売買サービス
  • ライフタイマー:スケジュールと生活時間を入力して管理するアプリ
  • Speedy!:中高生向けのソーシャルなスマートフォン向け教育サービス(2013年6月リリース予定)
  • タップリンガル:スマートフォンを使った対面通訳サービス