2018年1月に開発者向けのベータ版が配布されていたiOS 11.3ですが、正式版がリリースされたと伝えられています。ただし、現状でダウンロードが可能となっているのは、なんと先日発表された新しいiPad(第六世代)のみ、という仕組み。
新しいiPadの初出荷は今週末であり、店頭ではまだ販売されていません。iPhoneなど他のiOS機器はまだ対象外のため、何らかの理由により新しいiPadを手にしている人だけが利用できるという現状です。
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もし新しいiPadをお持ちの方は、従来のiOSアップデート手順と同じく【設定】【一般】【ソフトウェア・アップデート】の順に選択することでダウンロードできるとのこと。
iOS 11.3の新機能はすでに明らかにされています。アップルの公式プレビューによれば拡張現実感をサポートする開発環境ARKitの更新、アニ文字4つの追加と健康データ管理の新機能であるHealth Records、ユーザーが企業と直接コミュニケーションが取れるBusiness Chatなど。
さらにベータ版を解析した技術者からは、iCloudベースのシングルサインオンの可能性も報じられていました。
その中での目玉機能であり、世界を騒然とさせたiPhoneの意図的な低速化にも関わる「Battery Health」は、iPhoneのみが恩恵に預かれる機能です。ある意味では今回のバー序アップの目玉だけに、それを確認できないiPadだけで先行してダウンロードできるのは、少し肩透かしといえるかもしれません。
ともあれ、正式版がリリースされたことは事実です。従来の動向からすると、早ければ今週中から来週ぐらいにも、他のiOS機器でもダウンロードが可能になるかもしれません。
Engadget 日本版からの転載。