米連邦通信委員会(FCC)が公開した資料から、アップルが2017年にiPhone Xゴールドモデルのリリース準備を進めていたことが明らかとなりました。
スマートフォンのメーカーが新たなデバイスをリリースするさい、その情報をFCCと共有することが義務付けられています。問題の文書が提出されたのは2017年9月、ちょうどiPhone Xの発表会の前後でした。
おなじみノッチや縦に並んだデュアルカメラはiPhone Xそのもの、色合いもiPhone 8/8 Plusのゴールドに近いことからから「iPhone Xゴールド」のプロトタイプと推測されています。
他の文書によると、アップルは2017年7月にFCCへの提出を準備しており、問題の写真はiPhone X発表の数ヵ月前に撮られていたと示唆されています。FCCに提出された文書のうち、機密情報や製品の外見写真などは6ヵ月間の機密保持条項が適用され、公開をずらす必要があったようです。
文書が提出されたタイミングを考えれば、アップルはシルバー/スペースグレイ/ゴールドの三色構成を予定していたものの、何らかの理由によりゴールドの棚上げを余儀なくされたと考えられます。
iPhone Xの正式発表前には、この三色構成を予測するうわさがいくつか流れていました。アップル製品関連の予測で知られるKGI証券アナリスト Ming-Chi Kuo氏もその一人です。ただし、Kuo氏はゴールドモデルが生産上の問題を抱えているため「極めて少量」しか発売されないとした上で、ほか2色の後に発売される可能性を予測していました。
今後、iPhone Xゴールドモデルが発売されるかどうかは不明ですが、iPhone 8/8 Plusに(PRODUCT)REDモデルが追加されたばかりで、iPhone Xに新色が投入される流れもありうるはず。
販売テコ入れのためにiPhone Xゴールドモデル登場のうわさはたびたび流れています。シリーズ史上最も高価なiPhoneだけに、富豪感も求められているのかもしれません。
Engadget 日本版からの転載。