iQiのiPhone用ワイヤレス充電システムをテストしてみた

Indiegogoでキャンペーンを行っているiQiはソフトケースにセットされたiPhoneに対応したワイヤレス充電器だ。

昨年12月からのクラウド資金調達で16万1500ドルを 2350人以上の支援者から集めることに成功している。Appleはまだワイヤレス充電テクノロジーを採用していないが、この機能は多くのiPhoneユーザーが待望していたものだ。はたして25ドルからのこのデバイスは期待に沿う出来栄えだっただろうか?

iQiは見たところぱっとしない。パッケージを開いてみると、ボール紙のカードと取り扱いを説明した紙切れが1枚入っているだけだった。もちろんシンプルなのは良いことだ。

iQiの本体はボール紙(クレジットカードよりやや小さい)が電子回路をサンドイッチしている。カードからiPhone用Lightningコネクターをつけたケーブルが伸びている。

iQiを使うにはまずiPhoneにコネクタを差し込む。奥まで押しこむためには爪が長いか何かの道具を使う必要がある。次にiQiの本体をiPhoneの裏側にぴったり沿わせる(コネクターのりボンケーブルは柔軟性があるが、曲がるだけで完全に折れはしない)。パッケージについてくる滑り止めの平らなシリコンの円盤をセットする。

もちろん、実際に充電するにはQi充電器が必要だ。またiQiカードを固定するためにiPhoneをソフトケースに入れなければならない。

さて本題に入ろう。iQiは本当に役に立つか? 残念ながら現在のところ信頼性はあまり高くないと言わざるを得ない。Appleがこのテクノロジーを(まだ)採用しないのには理由があるようだ。

今回iQi をテスト(iPhone 5)したときに生じた問題の多くは他のQi規格のワイヤレス充電器でも起こるものだ。TCの同僚、John Biggsも指摘していたが,、Qiの充電はかなり遅く、安定性も高くない。さらに苛立たしいことにiQiはQi充電器に正しく載せないと夜泣きするロボットベビーよろしくずっとビープ音を出し続ける。また充電機能がなにか邪魔をしたらしく、充電中に何度か通話を受け損なった。

もうひとつの注意点は、Indiegogoのページにも明記してあるが、このハードウェアはMFiプログラムでAppleに承認されたプロダクトではなく、したがってiQiはiOS7.0.4で動作するといっても、それは保証されたものではないということだ。またQiはハードウェアだから将来iOS 8がリリースされたときにi対応しないだろう。

iQiに限らないが、現在のワイヤレス充電テクノロジーはまだ全面的に信頼できる水準には達していない。iQiは役にたたないわけではないが、その利便性はかなり限定されており、ときには苛立たしい思いをするというのが実情だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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