Jony Iveもきっと満足のiPadスタンドがKickstarterに登場。名前は「Yohann」

これまで「iPad用スタンド」なるものに興味を持ったことは一度もない。しかしスイスの建築家であるBerend FrenzelがデザインしたYohannにはぐっときた。まず、ともかくデザインが美しい。シンプルでありながら、かつ機能的でもある。「こういうものが欲しかったのだ」と感じさせるものに仕上がっている。いろいろな角度でiPadを見ることができるようになり、「さすがのヨーロピアンデザイン」などと言ってみたくもなる。

2つのモデルが現在Kickstarterでキャンペーン中となっている。1つはグラスファイバーで強化したボディを、ハイエンドのピアノラッカーで塗装したもので、もうひとつは手作りの木製モデルだ。それぞれドイツおよびイタリアで製造されている。

まず注目すべきは、Frenzelのデザインがひとつのパーツでできたシンプルさを維持しつつ、それでいて3種類の角度でiPadを支えることができる点だ。ランドスケープにもポートレートにも対応していて、しかも膝の上やベッドの上といった不安定な場所でも利用できるのだ。

以前Jonathan “Jony” Iveは言ったように、「真のシンプルさというのは、無用なものを削ぎ落したとか、装飾を廃したというようなところから生まれるのではありません。複雑さの中に秩序をもたらしてこそ、シンプルさが実現されるのです」と言っていた。無駄を削ぎ落して「禅」的魅力を備えたYohannは、まさにその言葉を体現したものと言うことができよう。さらに言えば、言葉を発したIve自身、このプロダクトを見て「まさに言った通りだ」と言いたくなるのではあるまいか。

ちなみに、このデバイスは(Appleのプロダクトがいつもそうであるように)なかなかの高価格なデバイスだ。グラスファイバーを使った高品質ラッカー仕上げのものは、初期割引でも69ドルの値段がついている(最安値のオーダーについては既に売り切れとなっている)。木製バージョンは129ドルからとなっている。対応機種はiPad 2/3/4/Airで、木製版はiPad miniにも対応している。

価格が高めとなっているのは「欧州におけるエコロジー関連法に対応するため」というのも一因だ。また木製版については、さまざまな法律が求める「サステナビリティ」基準を満たすためでもある。安価なコピー製品を防ぐためにパテントもも取得申請中であるとのことだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。