KDDIが5G時代に向けて200億円規模の新ファンド、ソラコムら3社と「投資プログラム」でタッグ

KDDIは4月5日、独立系VCのグローバル・ブレインと共同で新ファンド「KDDI Open Innovation Fund 3号」を設立したことを明らかにした。5G時代におけるKDDIグループとの事業シナジーを見据え、有望なベンチャー企業への出資を加速させる方針だ。

同ファンドではAI、IoT、ビッグデータなど5G時代に重要性が高まる分野のスタートアップに対して、今後5年間で約200億円の投資を行う予定(運用総額は1号、2号ファンドの50億円から拡大)。

特徴的なのはグループ会社が持つネットワークや知見を活用した「投資プログラム」という枠組みを設けていること。まずはAI、IoT、データマーケティングの分野において、ソラコムなど3社とタッグを組み、スタートアップの発掘や事業共創を目指す。4月5日時点で設定されている投資プログラムは次の通り。

  • ARISE analytics AI Fund Program
  • SORACOM IoT Fund Program
  • Supership DataMarketing Fund Program

投資プログラムは今後追加される可能性があるほか、投資の判断自体はファンド運営者であるグローバル・ブレインが行う。

なおKDDIは本日ファンドの設立と合わせて、今夏に5G時代のビジネス開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」を虎ノ門に開設することも発表している。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。