おそらく、そのFacebookに関する決定版著書でもっともよく知られるデビッド・カークパトリックは、テクノロジー界でもっとも鋭敏で知識豊富なライターの一人だ。現在彼はメディア・スタートアップ、Techonomyを運営し、デトロイトとツーソンで行われる年次カンファレンスを通じて、テクノロジー革新が広く経済に与える影響に焦点を合わせている。
そこで私は、パロアルトのAT&T施設にあるFutureCastサロンでカークパトリックにインタビューした際、シリコンバレーは以前と比べてイノベーション経済に対して批判的でなくなったのではないかと問いかけた。
カークパトリックによると、シリコンバレーにとって良いニュースは、Google、Facebook、Appleからなる、彼が言うところのローカル「太陽系」が依然として非常に重要な位置にいることだ。シリコンバレーにとってあまり良くないニュースは、「クールなことが益々簡単にできるようになっきた」こと。だからカークパトリックは、今イノベーションは広く分散していると言う。そして、 Chris Schroederと同じく、レバノンの首都ベイルートが特にクールなことが行われている場所だと指摘する。
しかし、イノベーションを「グローバルな現象」と語りながら、ニューヨークを拠点とするカークパトリックは、シリコンバレーも忘れてはいない。実際、来年11月の次回Techonomyメインイベントは、[シリコンバレーに近い]ハーフムーンベイで行われるので、イノベーション経済におけるシリコンバレーの
役割に関するこの会話が続くことは間違いない。
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(翻訳:Nob Takahashi)