米国時間10月2日、APIとマイクロサービスのプラットフォームのKong(コング)は、オープンソースのAPIデバックツールとして人気のInsomnia(インソムニア)を買収したことを発表した。この買収の成果として、RESTとGraphQLのエンドポイントの両方に関してAPIの設計、構築、メンテナンスをするツール「Kong Studio」をすでに提供している。Kongは5月にシリーズCで4300万ドル(約46億円)を調達したことを発表していた。
KongのCEOで共同創業者のAugusto Marietti(アウグスト・マリエッティ)氏は私に対し、同社はプラットフォームを拡大し、ライフサイクル全体にわたるサービスを提供したいと語った。これまではランタイムに集中してきたが、これからは開発者がサービスの設計とテストもできるようにしていきたいという。「我々は、オープンソースのAPIテストプラットフォームとしてInsomniaがナンバーワンであると判断した。Insomniaを我々のポートフォリオに加えることで制作前の部分が強化され、Kong Studioを構築できると考えた。Kong StudioはInsomniaの別の一面と言えるもので、APIの設計に役立つ」と同氏は述べた。
Insomniaは2015年に個人開発者のGreg Schier(グレッグ・シアー)氏のサイドプロジェクトとしてスタートした。シアー氏は2016年にそれまでの仕事を辞めてフルタイムでInsomniaに専念、その後2017年にオープンソース化した。同氏によれば、現在、プロジェクトには100人のコントリビュータがいて、ツールは「数十万人の開発者」に利用されている。
マリエッティ氏は、オープンソースのプロジェクトと、有料のInsomnia Plusのサービスの両方がこれまでどおり運営されると述べている。
Kong StudioとInsomniaの買収に加え、Kongは「Kong Enterprise 2020」と名づけたエンタープライズサービスの最新バージョンも発表した。このバージョンでは新たにREST、Kafka Streams、GraphQLに対応した。さらに、GraphQLに対応しGoでプラグインを書けるようになったKong Gateway 2.0も登場した。
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(翻訳:Kaori Koyama)