Laura(ローラ)は1月26日、国内初の車窓型動画メディアサービス「CarWindow」のβ版リリースに伴い、トライアルユーザーの募集開始を発表した。
2020年創業のLauraは、ディスプレイ技術の研究開発、および屋外メディア事業の立ち上げを行うスタートアップ企業。革新的なテクノロジーにより、事業開発からマーケティング・販促・広報といった事業活動全体の支援を行っている。
CarWindowは、最新のディスプレイ技術を活用した車などの窓面をスクリーンのように活用できる、新しい屋外メディアサービス。夕方から夜間に屋外移動するアクティブな生活者にリーチできるとしている。
同社は、新型コロナウィルスの影響により、屋外を移動する生活者に向けて情報発信を行う屋外メディアの意味も大きく変わったと指摘。
このような状況だからこそ、顧客との接点を失ってしまった店舗事業者や、ライブ・イベント・旅行など対面での娯楽を提供していたエンタメ事業者、青春の機会を失ってしまった学生など、コロナ禍でも活動を続ける人や企業を応援するため、トライアルユーザーの募集を開始したという。
今回のトライアルプランでは、「先行一社限定」で無償枠を用意し、街に元気を与えるような動画コンテンツやサービス事業者とのタイアップを予定しているとした。
トライアルプランの詳細
- 期間:2021年3月から
- 対象エリア:都内指定エリア
- 費用:応相談
- 申し込み:「CarWindow」トライアルユーザー申込書
同社は現在、都内を中心にタクシー車両への実装を進めており、時間や位置情報に応じた動画コンテンツを複数車両へ一斉配信できる状態を目指している。
今後もIoT、MaaS、OMOといった言葉が台頭するように、オフラインメディアのデジタル化によって、「オンラインとオフラインが掛け合わされた豊かな生活体験」を実装し、「未来の東京らしい街並み」をデザインしていくという。
これまで屋外広告市場は「デジタルサイネージ元年」といわれた2007年以来、ディスプレイ技術の大きな革新がなく、新たな媒体開発が進んでいなかったそうだ。また、媒体としての広告効果測定も、駅改札の利用人数や店舗来客数、人力での交通量調査により、想定視聴人数を計測する手法がベースとなっており、ウェブ広告でいうインプレッションのような定量的な統一手法がない状態とされる。
CarWindowでは、自動車が停車すると、車窓がディスプレイになり、動画が配信される新しいデジタルサイネージ。駅前や信号待ちで並ぶ複数車両に動画を一斉配信することで、今までにないプロモーションが可能という。また、想定視聴者人数だけでなく、独自技術によりリーチ数(接触人数)、フリークエンシー(視認回数、視認率)など、実際の視聴者数を計測し、インプレッションを算出することで、デジタル広告と効果的に連携できるとしている。
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