スマートフォンメーカーの中でLGは、はやくからスマートウォッチの開発にも力を注いできた。これまで世に送り出したG WatchおよびG Watch Rは、もっともよくできたデバイス(とはいえ、比較する絶対数が少ない中ではあるが)だと言えると思う。しかしそこで満足してしまうことなく、LGはさらに新しいモデルを投入してきた。名前をLG Watch Urbaneという。Appleの参入を直前に控えての新機種投入ということになる。
前作と異なり、LGの新モデルは昔ながらの腕時計のスタイルだ。初期スマートウォッチにむらがったギーク男性のみをターゲットにするのでなく、クラシックなスタイルをまとうことで女性の利用者にもアピールするはずだと考えてのことだ。LG Watch Urbaneはシルバーおよびゴールドのカラーバリエーションを用意し、また天然皮革のストラップを採用している(もちろん他の22mm幅のバンドに替えることもできる)。
ディスプレイ部こそG Watch Rと同様に丸型で1.3インチのOLED(プラスチック有機EL)を採用しているが、その他のパーツについては「世界初のオールメタル・スマートウォッチ」であるとLGは主張している。Android Wearが動作し、CPUには1.2GHzのQualcomm Snapdragon 400を搭載している。
「LG Watch Urbaneは正統なスタイルに最新の機能を搭載したものです。よりカジュアルなデザインとなっていたG WatchおよびG Watch Rのタ−ゲットとはならなかった人にも訴求する魅力を持っていると思います」とLG Mobileのプレジデント兼CEOのJuno Choは述べている。
実機は今月バルセロナで行われるMobile World Congressで発表するとのこと。もちろん私たちも参加する予定だ。その際には詳細なスペックや、より詳しい写真などを投稿しようと思う。
Apple Watchが参入してくる直前にLG Watch Urbaneを投入することで、LGはノン・ギークユーザーの注目を得る機会を逃すまいと考えているのだろう。AppleのCEOであるTim Cookが述べたように、Apple Watchは4月に市場投入される予定だ。アナリストたちは、これによりスマートウォッチに対する注目度が大いに高まるはずだと予測している。
Canalysのレポートによると、2014年に出荷されたAndroid Wearを搭載するスマートウォッチは72万台であったとのこと。最も売れたのはMotorolaのMoto 360であったようだ。しかしここにAppleが参入してくることで、このジャンルへの注目度が高まり、アーリーアダプター以外の市場も構築されるようになるという観測が広まっている。
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(翻訳:Maeda, H)