つまりフロント2台、リアに3台だという。韓国のスマートフォンメーカー、LGが今日発表したフラグシップモデルについて同社はこれまでも大いに宣伝に努めてきた。これは理解できることだ。スマートフォン市場ではどこを見てもAppleとSamsungの製品が溢れており、LGのようなメーカーの立場は苦しい。そこでカメラ5台という思い切った手を打ってきたのだろう。
LGは過去にも新しい試みを積極的に取り入れてきた。 今では普通になった機能もLGが採用した当時はイノベーションだったものが多い。もっとも、複数カメラの採用でいえば、3台のカメラを並列に装備したのはLGが最初ではない。HuaweiがP20で数ヶ月前に同じことをしている。
LGはThinQの公式写真を以前から流していたが、実際に作動しているのを見たのは今日が最初だ。これまではそれぞれのカメラの役割も不明だった(少なくとも公式には)。3台のカメラの内訳は標準、超広角、2倍光学ズームだった。
一回クリックするだけで同時に3台のカメラが作動する。ユーザーはプレビューモードで3枚の写真から好みの1枚を選択する。これがいちばんわかりやすい使い方だと思うが、トリプルショット・モードの場合は3枚の写真が切り替わるスライドショーとなる。面白いモードだが、現実にどんな場合に効果的なのかは使ってみないとわかりそうにない。
もっと面白い(実際に使えそうな)のは動画と静止画のハイブリッド・モードだ。 Cine Shotについてはすでに報じているが、静止画と動画が同時に撮影され、ユーザーはプレビューで動かしたい対象を指定する。すると静止画中でその部分がGIFアニメのスタイルで動き、ループする。リアカメラのどれでもCine Mode撮影は可能だ。
われわれのAnthony Haがカラオケで奮闘するところをリアリティーをもって伝えるという長年の野望を満たすには絶好だ。ギミックといえばギミックだが、ともかくこのモードを使いたくなる場面はあるだろう。実際、テクノロジーの進歩は驚くべきものだ。われわれはイカロスのように太陽に近づき過ぎて墜落する運命でなければよいが。
2台のフロントカメラは8メガピクセル(標準)、5メガピクセル(広角)だ。バルセロナで開催されたMWCカンファレンスで発表されたAI撮影機能が搭載されており、撮影シーンを認識して自動的に最適化を図る。
V40は 6.4インチのQuadHDディスプレイ、6GBのRAM、64GBのストレージ、microSDスロットを備える。チップはSnapdragon 845だ。それと、ヘッドホン用ジャックがちゃんとある。
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