Lumuは、iPhoneに差し込んで使うカメラデジタル露出計

Lumuは、従来のアナログ露出計に代わるiPhoneのヘッドホンジャックに差して使う小さくて賢い露出計だ。フォトグラファーは専用のLumuアプリ ― Disrupt NYのハードウェアエリアでプロトタイプをデモしていた ― を使って撮影位置に最適な設定を知ることができる。

LumuはiPhoneで良い写真を取るためのものではない。ISO感度、絞り、シャッター速度をマニュアル設定できる単体カメラのためのツールだ。欧州スロベニアからやってきたこのスタートアップは、一ヵ月以内にKickstarterでキャンペーンを始める。Lumuデバイスの価格は99ドルの予定。

「これは世界一賢い露出計です」と共同ファウンダーのBenjamin Polovicは言う。「既存の露出計は大きくてかさばって非常に高価です。Lumuでは主要な処理がiPhoneで行われます。iPhoneのパワーを利用するのです。電源はiPhoneから取るので電池も不要です」

「iPhoneまたはiPodに差し込むとアプリがLumuを認識してその環境に合わせて設定されます。あとはデジタルカメラで使用するISOと絞りを入力すればシャッター速度を計算します」

撮影者は推奨された値を手動でカメラに設定する必要がある。しかしPolovicによると、開発チームではBluetoothドングルを作ってカメラにワイヤレスで設定を送ることを考えている。「Kickstarterのキャンペーンがスタートしたら、そこで何かアイディアを得られることを楽しみにしています」と付け加えた。

アプリは、現在のライティング条件での光量レベルと露出値を表示する他に、ジオタグされた位置毎に個別の設定をプリセットしておき、再度訪れた時に簡単に呼び出すこともできる。オートモードやフィルタースタイルの機能によって、bokeh(背景のぼけ味)などの効果を得る方法も教えてくれる。

Polovicによると、Lumuの願いは、より多くの人々が自分のカメラ設定を奥深く探ってくれることだという。「私たちは写真が大好きなので、もっと使いやすくして、カメラは難しすぎてわからないという人たちにも紹介したいのです」と彼は言う。

同社は4~5ヵ月かけてLumuを開発した。今後はSDKを提供して、デベロッパーがこのセンサーを利用して別のアプリを作れるようにしたいと考えている。例えば、明るくなったらiPhoneオーナーを起こしてくれるアプリなどだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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