大規模な人員解雇を終えたばかりのLyftが、米国時間5月6日午後にQ1決算を発表した。ライドシェアリング会社の2020年最初の3カ月の売上は9億5570万ドル(約101億5500万円)で、Q1売上は7億7600万ドル(約824億6200万円)の23%増だった。
純損失3億9810万ドル(約423億円)も、IPOの影響を受けた1年前より改善されている。調整後損失は9740万ドル(約103億5200万円)、調整後EBITDAはそれをやや上回る8520万ドル(約90億5500万円)。今四半期の1株あたり損失は1.31ドルだった。
同社による事前ガイダンスの売上約10億6000万ドル(約1126億5680万円)、調整後EBITDA1億4500万ドル(約154億1000万円)は今となってはバラ色に見える。Yahoo Financeによる投資家の最終予測は売上8億9790万円ドル(約954億2500万円)、1株あたり損失0.64ドルだった。
喜ぶ投資家たち
Lyftの株価は決算報告後の時間外取引で急騰した。この売上予測超えは新型コロナウイルス(COVID-19)は予想していたほど売上に影響しなかったという安心感を投資家に与えたようだ。Lyftは2020年Q1の「アクティブ乗客」が2019年Q1より3%増えたことを報告した。アクティブ乗客1人当りの売上も前年同期から19%増えた。この2つが合わさって売上増につながった。
先週Lyftは1000人近い人員削減を行った。新型コロナウイルスのパンデミックとその結果起きている経済崩壊の影響を受け、多くのユニコーン・スタートアップが人手を減らしている。Lyftは経費削減のため、ほかにも数百人を一時帰休させている。
2020年Q1終了時点のLyftの資金状態は良好であり、プレスリリースによると保有する非拘束現金27億ドル(約2870億円)に対して、Q1の営業キャッシュフローは2億700万ドル(約220億円)だった。同社は新型コロナによる落ち込みに耐えるだけの現金を持っているようだ。
LyftがQ1の結果とQ2以降への見通しをどう考えているかによって、同社が好調を維持できるかどうかが決まる。会見で何を話すかに注目したい。
アップデート:Lyftは決算会見で、需要は長期にわたって低迷しており最大75%減と予測していると語った。その後も株価は上がり続け、このアップデート記載時点で18.1%高となっている。
画像クレジット:Jeenah Moon/Bloomberg via Getty Images / Getty Images
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )