LytroのカメラにはWiFiチップが隠されていた: FWアップデートで有効化, iPhoneアプリからアクセス

Lytroのクレージーなライトフィールドカメラ†が、たくさん売れなかったことは確実なようだが、買った人は必読。Lytroは今日(米国時間6/19)、このカメラの中で眠っていたWiFiチップを有効にするファームウェアアップデートと、写真にワイヤレスでアクセスし共有できるiOSアプリをリリースした。[†原注: light-field camera, 撮影後に焦点を自由に決められるカメラ。]

そしてそのアプリは、ものすごく幻覚的なアニメGIFを作ってくれる!

下のデモビデオを見てみよう。LytroのカメラマンEric Chengと一緒に作ったのだ。:

(Ericが”GIF”を“ギフ”と発音していることは、許してあげる(ぼくの説では、正しくは“ジフ”)。Alexiaが何と言おうと、”GIF”は“ジフ”なんだよ!)

Lytroを持っていても、中にWiFiチップがあることを知らなかった人がほとんどだろう。おどろき、だよね。そもそも、正式発表が今日やっとだ。それまでは、何の役にも立っていなかった。1年前にFCCが発売前のLytroを分解したときにチップの存在がばれたが、会社はそのときの審問に対して、“接続性は重要である。目下それを実装努力中である”、と答えたそうだ。

アプリLytro Mobileの主な目的は、Lytroで撮った写真をコンピュータを使わずにアップロード、加工、共有などすることだ。カメラからアプリへの写真の転送は無線で行われ、アプリがそれらに位置タグを付ける。焦点や遠近感を変えるのは画面のタッチインタフェイスでやるので、Lytro本体の小さな画像よりも楽だ。写真を撮ったら、すぐにそれがアプリへ行く。転送時間は5〜6秒だ。自分で撮った写真だけでなく、Lytroのコミュニティで共有されている写真も閲覧できる。

Androidアプリも、目下作り中だそうだ。リリース予定日は未定。同じWiFiでMacやPCに写真を送るアプリケーションは、作る予定なし。

上で述べたように、Lytorの写真から、めちゃめちゃラリったアニメGIFを作れる。下の二つは、上のビデオを作っているときのぼくの、お見合い用写真(?!)だ。左のはパララックスシフト効果、右は、前景と後景の焦点が変化する。写真のほぼ中央にあるのは、いまいましいiPhoneのケーブルだ。

ファームウェアを更新したら、そのLytroをiPhoneにつなぐのはとても簡単だ。Lytroの画面をスワイプするとタスクバーが出るので、小さなWiFiアイコンをタップするとLytroがWiFiホットスポットに変身する。そしたらiPhoneのWiFi接続先をLytroの信号に設定、アプリをローンチ、以上だ。

無料のアプリLytro Mobileはここからダウンロードする。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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