Magic Leapは自社のプラットフォームに拡張現実のコンテンツを製作するゲーム開発者や映画製作者、その他のクリエイターを呼び込もうとしている。本日Magic Leapは、MIT Technology Reviewの開催するEmTech Digitalカンファレンスのステージに登壇し、どのようにそれを実現するかを発表した。Magic Leapは開発プラットフォームを近いうちにローンチする予定だ。Magic Leapのウェブサイトに新設された開発者ページからSDKの利用の申し込みを受け付けている。UnrealとUnityのゲームエンジンに対応していて、SDKは近いうちにリリースされるとMagic Leapはツイートしている。
@zaphodgjd announces SDK that supports @unity3d & @UnrealEngine at @techreview is done – releasing soon…
— Magic Leap, Inc. (@magicleap) 2015, 6月 2
訳:Graeme DevineがUnityとUnrealのエンジンに対応したSDKをTechReviewで発表。近々リリース予定。
Magic Leapは表立った行動をしないことで有名だ。Googleや他のトップ企業から、昨年の10月に5億4200万ドルを調達するまで、ほとんどの人が彼らの存在を知らなかった。先月になってようやく、彼らの開発している技術で何ができるかを公表した。動画では、拡張現実のテクノロジーで、ユーザーが実際に勤務しているオフィス内で自分の目線でプレイできるファーストパーソン・シューティングゲームができることを見せた。
今日の発表では、AR技術をどのようにユーザーに届けるかについての詳細が明らかになった。
CEOのRony AbovitzとChief Futurist/superstar(チーフ未来主義者兼スーパースター)でSF小説家でもあるNeal Stephensonと共に登壇した、Chief Creative Officerを務めるGraeme Devineは、ARのプラットフォームの計画について話す前に、秘密にしていたことを知らせしたいと言った。「このプラットフォームで開発者向けのトレーニングを提供したいと思います」とDevineは開発者にMagic Leapのサイトに行ってサインアップすることを促す直前に伝えた。後にこのSDKについて「これは本当です!」とツイートで高らかに宣言している。
Magic LeapのプラットフォームはUnityとUnrealに対応しているが、これはTechCrunchのライターであるSteve O’Hearが、 昨年の10月にMagic Leapの採用情報にUnityに関する記載があったことから、両社のテクノロジーは互換性があるのではないかとの予想と合致している。
Magic Leapの開発者ページには、以下のように記載されている:
「私たちのDynamic Digitized Lightfield Signal™を使用することで、現実にある物と製作した映像との境が薄らいでいきます。製作した映像を現実世界に違和感なく配置できる様を想像してみてください。あなたも世界を永遠に変える最初の一人になることを考えてみてください。現在、公に話せる内容は限られていますが、正当な秘密保持がある中で、今後の可能性について話したいと思います。」
Magic Leapのもう一つの重大発表は、調達した累計5億9200万ドルの資金のいくらかで、30万平方フィート(およそ2万7870平方メートル)に及ぶ、初の製造施設をフロリダに建設するということだ。そこでは「photonic lightfield chip (フォトニック明視野チップ)」を製造するとAbovitzは伝えた。このチップは目の前のスクリーンに映像を投影するのではなく、直接目に投影する方式で拡張現実を体験できるヘッドセットに埋め込まれるという。
Abovitzは「私たちの調査研究は終わり、実際のプロダクトに応用する段階に来ています」と説明した。自社の製造施設の建設した理由について尋ねられると彼は、「私たちが今説明している物は、まだどこにも販売されていないような物なのです」と答えた。
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